zlib.js は ZLIB(RFC1950), DEFLATE(RFC1951), GZIP(RFC1952) の JavaScript 実装です。
zlib.js は必要な機能ごとに分割されています。 bin ディレクトリから必要なものを利用してください。
- zlib_and_gzip.min.js: ZLIB + GZIP
- zlib.min.js: ZLIB Inflate + Deflate
- inflate.min.js: ZLIB Inflate
- deflate.min.js: ZLIB Deflate
- inflate_stream.min.js: ZLIB Inflate (stream mode)
- (GZIP)
- gzip.min.js: GZIP
- gunzip.min.js: GUNZIP
- zlib.min.js: ZLIB Inflate + Deflate
- node-zlib.js: (ZLIB + GZIP for node.js)
var defalte = new Zlib.Deflate(plain);
var compressed = deflate.compress();
Zlib.Deflate
の第二引数にオブジェクトを渡す事で圧縮オプションを指定する事が出来ます。
{
compressionType: Zlib.Deflate.CompressionType, // 圧縮タイプ
lazy: number // lazy matching の閾値
}
Zlib.Deflate.CompressionType
は
NONE
(無圧縮), FIXED
(固定ハフマン符号), DYNAMIC
(動的ハフマン符号) から選択する事ができます。
default は DYNAMIC
です。
lazy
は Lazy Matching の閾値を指定します。
Lazy Matching とは、LZSS のマッチ長が閾値より低かった場合、次の Byte から LZSS の最長一致を試み、マッチ長の長い方を選択する手法です。
GZIP の実装は現在不完全ですが、ただの圧縮コンテナとして使用する場合には特に問題はありません。 zlib.js を用いて作成された GZIP の OS は、自動的に UNKNOWN に設定されます。
var gzip = new Zlib.Gzip(plain);
var compressed = gzip.compress();
{
deflateOptions: Object, // deflate option (ZLIB Option 参照)
flags: {
fname: boolean, // ファイル名を使用するか
comment: boolean, // コメントを使用するか
fhcrc: boolean // FHCRC を使用するか
},
filename: string, // flags.fname が true のときに書き込むファイル名
comment: string // flags.comment が true のときに書き込むコメント
}
圧縮されたデータの伸張は、基本的に各コンストラクタに圧縮されたデータを渡し、
それの decompress
メソッドを呼ぶ事で伸張処理を開始する事が出来ます。
var inflate = new Zlib.Inflate(compressed);
var plain = inflate.decompress();
Zlib.Inflate
の第二引数にオブジェクトを渡す事で伸張オプションを指定する事ができます。
{
'index': number, // 入力バッファの開始位置
'bufferSize': number, // 出力バッファの初期サイズ
'bufferType': Zlib.Inflate.BufferType, // バッファの管理方法
'resize': boolean, // 出力バッファのリサイズ
'verify': boolean // 伸張結果の検証を行うか
}
Zlib.Inflate.BufferType
は ADAPTIVE
(default) か BLOCK
を選択する事ができます。
ADAPTIVE
はバッファを伸張後のサイズを予測して一気に拡張しますが、データによっては余分にメモリを使用しすぎる事があります。BLOCK
ではBufferSize
ずつ拡張していきますが、動作はあまり速くありません。
resize
オプションは Typed Array 利用可能時
decompress
メソッドで返却する値の ArrayBuffer
を Uint8Array
の長さまで縮小させます。
default は false
です。
verify
オプションは Adler-32 Checksum の検証を行うかを指定します。
default は false
です。
var gunzip = new Zlib.Gunzip(compressed);
var plain = gunzip.decompress();
Gunzip のオプションは現在ありません。
Node.js で使用する場合はユニットテストを参照してください。 https://github.com/imaya/zlib.js/blob/master/test/node-test.js
現在プリセット辞書を用いた圧縮形式には対応していません。 プリセット辞書は通常の圧縮では利用されないため、影響は少ないと思います。
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