== 名称 ==
フェーン現象という名前は、'''フェーン'''({{Lang-de|Föhn : 南風}})という[[アルプス山脈|アルプス]]山中で吹く[[地方風|局地風]]が由来であり、この局地風はアルプスを越えて吹く乾いた暖かい風のことである。現在は一般用語として使われており、本来のフェーンのほかに、[[北米]]の[[ロッキー山脈]]を越えて吹く風'''[[チヌーク]]'''など、世界各地の同様の風もフェーンと呼ばれる。<!-- ただし、[[日本放送協会|NHK]]の[[天気予報]]では、'''フェーン気味に気温が上昇'''と言う[[表現]]を使っている。--><!--左記co明確に「フェーン現象」と報じる場合が散見される-->なお、漢字による当て字は[[岡田武松]](おかだ たけまつ)が考案した'''風炎'''である。
== 原理 ==
*[[熱力学]]メカニズム
:空気中に含まれる[[水蒸気]]が凝縮する際に熱を放出させる([[蒸発熱#凝縮熱|凝縮熱]])。山の斜面を[[風]]が吹きあがるとき空気は冷やされるが、このとき水蒸気を多く含んでいると、[[露点温度|露点]]に達したときに凝縮熱が放出されるので温度が下がりにくい。上昇につれて、含んでいた水蒸気を雨などとして失い、山を越えるまでに乾燥した空気は下降に伴い加熱されるが、与えられた凝縮熱を戻す先がないのでもとの気温よりも高くなる。フェーン現象が起こると[[冬季]]であっても気温が暖かくなることがある。
*[[力学]]メカニズム
:上空にある比較的温かく乾いた(温位の高い)空気の塊が、山を越えて地表に降りてくる場合にもフェーン現象が起こる。この場合には山を越える際に雲と雨は発生しない<ref name="nazo">[https://nazology.net/archives/89477 フェーン現象は通説と異なるメカニズムで生じていることが判明]ナゾロジー</ref>。
日本の北陸地方[[富山平野]]で発生するフェーン現象の8割が力学メカニズムによって発生していることが、2021年の[[筑波大学]]の研究によって明らかになった<ref name="nazo">[https://nazology.net/archives/89477 フェーン現象は通説と異なるメカニズムで生じていることが判明]ナゾロジー</ref><ref>[https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20210517140100.html フェーン現象は通説と異なるメカニズムで生じていることを解明]筑波大学</ref>。
== 分類 ==
フェーン現象には二つの種類がある。すなわち、[[熱力学]]的な[[断熱過程|断熱変化]]によって起こるフェーン現象と[[力学]]的に起こるフェーン現象である。前者を湿ったフェーン、後者を乾いたフェーンという。乾いたフェーンは風が山を越えなくても起こるフェーン現象として知られている。この両者の現象の発生を唱え、フェーン現象の本格的な研究を行ったのは「近代気象学の父」とも称される[[オーストリア]]の気象・気候学者{{仮リンク|ユリウス・フェルディナント・フォン・ハン|en|Julius von Hann}}(Julius Ferdinand von Hann、「J.F.ハーン」と表記する例もある)(1839年~1921 - 1921年)である。ハンはフェーン現象の研究のほか、[[上昇気流]]による断熱変化、[[高気圧]]論など、[[気象熱力学]]を主とした[[気象力学]]の研究で業績を上げた人物である。なお、[[富山平野]]で観測されたフェーン現象の内80.8%は力学的なフェーンで19.2%は二つのフェーンが混在した複合型であった。<ref>[https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20210517140100.html フェーン現象は通説と異なるメカニズムで生じていることを解明] - TSUKUBA JOURNAL</ref>
なお、[[富山平野]]で観測されたフェーン現象の内80.8%は力学的なフェーンで19.2%は二つのフェーンが混在した複合型であった。<ref>[https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20210517140100.html フェーン現象は通説と異なるメカニズムで生じていることを解明] - TSUKUBA JOURNAL</ref>
=== 湿ったフェーン - 非断熱加熱説 ===
== 各国におけるフェーン現象 ==
=== 日本 ===
{{内容過剰|section=1|date=2022年9月}}
{{独自研究|section=1|date=2014-7}}
*[[1933年]](昭和8年)[[7月25日]]の午後3時、[[山形県]][[山形市]]の[[気象官署]]で日本における当時の最高気温40.8℃を記録したのもフェーン現象が一因とされる。なお、同時刻の[[相対湿度]]は26%だった。当日は、日本海を北東に進む台風がもたらした暖かく湿った空気が、南よりの山越え気流となって[[山形盆地]]に吹き降りていた。しかし、25日14時の風向と風速がSWの風1.2m/sと弱いことから盆地地形で顕在化しやすい日射過熱の効果も大きかったと考えられ、この40.8℃という気温はフェーン現象のみが原因とは言えない。
*[[2018年]]8月22日には、[[富山県]][[富山市]]で観測史上最高に並ぶ39.5℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=55&block_no=47607&year=2018&month=8&day=22&view= 富山 2018年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、翌23日には[[新潟県]][[胎内市]][[中条駅|中条]]で40.8℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=1318&year=2018&month=8&day=22&view= 中条 2018年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、同[[三条市]]で40.4℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=0525&year=2018&month=8&day=22&view= 三条 2018年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、同[[上越市]][[大潟区|大潟]]で40.0℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=1302&year=2018&month=8&day=22&view= 大潟 2018年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[新潟市]]<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=54&block_no=47604&year=2018&month=8&day=22&view= 新潟 2018年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>や[[村上市]]で39.9℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=0515&year=2018&month=8&day=22&view= 村上 2018年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>を観測するなど、いずれもそれまでの観測記録を大きく塗り替える猛烈な暑さとなった。この暑さの要因は、西日本を縦断した台風20号がもたらす南からの暖かく湿った空気によるもので、比較的遅い速度で通過したため長時間高温持続した。なお、先述の23日の記録は、2019年時点で最も遅い時期の40℃、北陸地方初の40℃、午前中唯一の40℃(三条)記録となっている。
*[[2018年]][[12月4日]]、[[対馬海峡]]を南下している寒冷前線に向かって、九州北部上空1500メートル付近には12℃前後と例年より10℃以上高い暖かい空気が流れ込み、南寄りの風が強まりフェーン現象が発生した<ref>https://tenki.jp/amp/forecaster/takahitoishikake/2018/12/04/2848.html</ref>。このため、[[大分県]][[国東市]]で27.0℃<ref>https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/rank_a.php?prec_no=83&block_no=1137&year=&month=12&day=&view=h0</ref>、[[山口県]][[下関市]]で26.2℃<ref>https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=81&block_no=47762&year=&month=12&day=&view=h0</ref>、[[福岡市]]で26.0℃<ref>https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=82&block_no=47807&year=&month=12&day=&view=h0</ref>など12月としては過去最高気温を観測した。気象庁によると、全国926観測地点のうち352地点で12月の最高気温に並ぶか更新した<ref>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38529590U8A201C1CC1000/</ref>。
*[[2019年]]5月26日、大陸からの流れこんできた暖気により、増毛町と紋別小向で25℃を下回らず熱帯夜となり、北海道東部の地域を中心に午前の早い時間帯から35℃以上の猛暑日を観測、14時07分に、[[佐呂間町]]で39.5℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=17&block_no=0070&year=2019&month=5&day=26&view= 佐呂間 2019年5月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>と北海道内で史上初めて39℃台の気温に到達した。また、帯広市<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=20&block_no=47417&year=2019&month=5&day=26&view= 帯広 2019年5月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>及び足寄町<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=20&block_no=0109&year=2019&month=5&day=26&view= 足寄 2019年5月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>と池田町の38.8℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=20&block_no=0117&year=2019&month=5&day=26&view= 池田 2019年5月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>と北見市の38.1℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=17&block_no=0074&year=2019&month=5&day=26&view= 北見 2019年5月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>をはじめ、これまで観測されたことのなかった38℃台の気温を9地点で記録し、それまでの5月として国内の最高気温記録であった1993年5月13日の[[埼玉県]][[秩父市]]で観測された37.2℃の記録を北海道の各18箇所の気温が上回り<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall05.php?prec_no=17&block_no=0074 歴代全国ランキング 5月の順位]気象庁</ref>、国内における5月の最高気温記録及び、北海道での5月の熱帯夜、北海道内でこれまで観測された37.8℃の最高気温の極値も95年ぶりに大幅に塗り替えるなど、異例づくめのものとなった。なお、帯広市から[[日高山脈]]を挟んで南側にある[[襟裳岬]]では14時時点で12.0℃に留まっており<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_a1.php?prec_no=22&block_no=1340&year=2019&month=5&day=26&view= えりも岬 2019年5月26日(1時間ごとの値)]気象庁</ref>、フェーン現象の影響を受けた地域との差が対照的となった<ref>{{Cite web |url=https://weathernews.jp/s/topics/201905/260195/|title=北海道 佐呂間で39.5℃を観測(15時まで) 5月の歴代全国最高気温記録|date=2019-05-26|publisher=ウェザーニュース|accessdate=2020-11-16}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall05.php?prec_no=&block_no=|title=歴代全国ランキング 5月の順位|publisher=気象庁|accessdate=2020-11-16}}</ref>。
*[[2019年]]85月1426日、大陸から15日にかけ、西日本を縦断しの流れこんできた台風10号暖気により、東北か増毛町と紋別小向で25℃を下回ら北陸にかけてず熱帯夜(当時の日本海側で再び記録的な高温時点)となった。14日り、北海道東部の地域を中心には[[新潟県]][[午前の早い時間帯から35℃以上越市]]高田で観測史上最高となる40.3℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=54&block_no=47612&year=2019&month=8&day=14&view= 高田 2019年8月(の猛暑日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>を観測したのをはじめ、同市[[大潟区|大潟]]で39.7℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=1302&year=2019&month=8&day=14&view= 大潟 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>時07分に、[[三条市佐呂間町]]でも39.5℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=5417&block_no=05250070&year=2019&month=85&day=1426&view= 三条佐呂間 2019年85月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>を記録した。翌15日にはさらに高温の範囲が広がり、[[山形県]][[鶴岡市]][[鼠ヶ関]]と北海道内では40.4℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=35&block_no=1040&year=2019&month=8&day=15&view= 鼠ケ関 2019年8月(日ごと史上初めて39℃台の値) 主な要素]気象庁</ref>温に到達し、1978年8月3日の同[[酒田市]]以来41年ぶりとなる東北地方での40℃以上を観測した。また、新潟県[[胎内帯広市]]中条で40.7℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1daily_s1.php?prec_no=5420&block_no=131847417&year=2019&month=85&day=1526&view= 中条帯広 2019年85月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[長岡市]][[寺泊及び足寄町|寺泊]]で40.6℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=5420&block_no=05240109&year=2019&month=85&day=1526&view= 寺泊足寄 2019年85月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[三条市]]で40と池田町の38.0℃8℃<ref name="#1">[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=5420&block_no=05250117&year=2019&month=85&day=1526&view= 三条池田 2019年85月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[石川県]][[志賀町]]でも40と北見市の38.1℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=5617&block_no=05640074&year=2019&month=85&day=1526&view= 志賀北見 2019年85月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>をはじめ、これまで観測されたこと5のなかった38℃台の気温を9地点で40℃超えを記録した。加え、それまでの5月として台風国内の通過速度が比較的ゆっくり最高気温記録であったことからフェーン現象が持続し夜間も気温が下がらず、151993年5月13日の新潟[[埼玉県]][[糸魚川秩父市]]で観測された37.2℃の1日記録を北海道の各18箇所の最低気温は31.3℃が上回り<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1rankall05.php?prec_no=5417&block_no=0539&year=2019&month=8&day=15&view=0074 糸魚川 2019年8歴代全国ランキング 5月(日ごとの値) 主な要素順位]気象庁</ref>となり、同地点がもつ全国内における5月の日最低高気温の高い記録を及び、北海道内でこれまで観測された37.8℃の最高気温の極値も95年ぶりに大幅に塗り替えるなど、異例づくめのものとなった。このほなお、帯広市から[[佐渡市日高山脈]]を挟んで南側にある[[相川町|相川襟裳岬]]で30は14時時点で12.8℃0℃に留まっており<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1hourly_a1.php?prec_no=5422&block_no=476021340&year=2019&month=85&day=1526&view= 相川えりも岬 2019年85月(26日(1時間ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[上越市]]高田で30.3℃フェーン現象の影響を受けた地域との差が対照的となった<ref>[{{Cite web|和書|url=https://www.data.jma.goweathernews.jp/obds/statstopics/etrn201905/view260195/daily_s1|title=北海道 佐呂間で39.php?prec_no=54&block_no=47612&year=2019&month=8&day=5℃を観測(15&view= 高田時まで) 2019年85月(日ごとの値) 主な要素]歴代全国最高気象庁温記録|date=2019-05-26|publisher=ウェザーニュース|accessdate=2020-11-16}}</ref>、[[三条市]]で30.2℃<ref>{{Cite nameweb|和書|url="#1"/>、石川県[[小松市]]で30.0℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1rankall05.php?prec_no=56&block_no=1324&year=2019&month=8&day=15&view|title=歴代全国ランキング 小松 2019年85月(日ごとの値) 主な要素]順位|publisher=気象庁|accessdate=2020-11-16}}</ref>と5地点で最低気温30度以上を記録した。
*[[2019年]]8月14日から15日にかけ、西日本を縦断した台風10号により、東北から北陸にかけての日本海側で再び記録的な高温となった。14日には[[新潟県]][[上越市]]高田で観測史上最高となる40.3℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=54&block_no=47612&year=2019&month=8&day=14&view= 高田 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>を観測したのをはじめ、同市[[大潟区|大潟]]で39.7℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=1302&year=2019&month=8&day=14&view= 大潟 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[三条市]]でも39.5℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=0525&year=2019&month=8&day=14&view= 三条 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>を記録した。翌15日にはさらに高温の範囲が広がり、[[山形県]][[鶴岡市]][[鼠ヶ関]]では40.4℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=35&block_no=1040&year=2019&month=8&day=15&view= 鼠ケ関 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>に達し、1978年8月3日の同[[酒田市]]以来41年ぶりとなる東北地方での40℃以上を観測した。また、新潟県[[胎内市]]中条で40.7℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=1318&year=2019&month=8&day=15&view= 中条 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[長岡市]][[寺泊町|寺泊]]で40.6℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=0524&year=2019&month=8&day=15&view= 寺泊 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[三条市]]で40.0℃<ref name="名前なし-1">[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=0525&year=2019&month=8&day=15&view= 三条 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[石川県]][[志賀町]]でも40.1℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=56&block_no=0564&year=2019&month=8&day=15&view= 志賀 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>と5地点で40℃超えを記録した。加えて台風の通過速度が比較的ゆっくりであったことからフェーン現象が持続し夜間も気温が下がらず、15日の新潟県[[糸魚川市]]の1日の最低気温は31.3℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=54&block_no=0539&year=2019&month=8&day=15&view= 糸魚川 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>となり、同地点がもつ全国の日最低気温の高い記録を塗り替えた。このほか[[佐渡市]][[相川町|相川]]で30.8℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=54&block_no=47602&year=2019&month=8&day=15&view= 相川 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[上越市]]高田で30.3℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=54&block_no=47612&year=2019&month=8&day=15&view= 高田 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>、[[三条市]]で30.2℃<ref name="名前なし-1"/>、石川県[[小松市]]で30.0℃<ref>[https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=56&block_no=1324&year=2019&month=8&day=15&view= 小松 2019年8月(日ごとの値) 主な要素]気象庁</ref>と5地点で超熱帯夜を記録した。
フェーン現象は山地が多い日本でも頻繁に起きる現象である。日本では日本海に[[台風]]や[[前線 (気象)|前線]]を伴う[[温帯低気圧]]があり、強い南風が吹くとき日本海側では暖かく乾いた風が吹く。実際、春にこの現象によって日本海側では一気に雪解けが進むことが多い。これだけではなく、例えば冬に[[季節風]]によって日本海側で[[雪]]や雨を降らせた後、山を越えて太平洋側に乾いた空気として吹くのもフェーン現象と考えてよい。しかし、空気のもとが寒気なのでいくら山を越えても太平洋側の温度はそれほど暖かくなることは通常ない。これは俗にいう「[[からっ風]]」である。
=== アメリカ ===
{{出典の明記|date=2021年5月|section=1}}
アメリカのロッキー山脈を吹き下ろす[[チヌーク]]と呼ばれる[[局地方風]]もまたフェーン現象を伴う。[[サウスダコタ州]]で[[1943年]][[1月22日]]にわずか2分間で27℃も気温が急上昇する現象が発生している。<!--また同じサウスダコタ州では[[1911年]][[1月10日]]にわずか15分間で26℃も気温が低下した記録がある。 気温が下がるのならフェーン現象と関係ないのでは-->
== 脚注 ==
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