アキバ・ベン・ヨセフ
ユダヤ教の律法学者
アキバ・ベン・ヨセフ(רבי עקיבא, Akiva ben Yosef, Rabbi ‘aqibha’ ben Yoseph, 50年 - 135年頃)は、紀元1世紀末から2世紀にかけて活躍した、ユダヤ教最高の律法学者のひとり。ラビ・アキバとも呼ばれる。
アキバは40歳まで無学であったと言われる。自分の息子と一緒にアルファベット(アーレフ・ベース)を学んだという。ロッド(リダ)で律法を学び、後にロッドとブネ・ブラックでも学塾を開き、多くの学者を輩出した。
アキバは、トーラーの口伝伝承を対象別に整理して解釈することで、ミシュナの基礎を築き、ハラハ(ユダヤ法)の発展に決定的影響を与えた。
132年、ローマ帝国のユダヤ教弾圧に対して、ユダヤ人が反乱を起こした。これをバル・コクバの乱、又は、第2次ユダヤ戦争という。 反乱の首領はバル・コクバ(星の子)とよばれるメシア的な指導者であった。 当時高名な律法学者だったアキバは、民数記24章17節の「ヤコブから一つの星(コーカーブ)が出る」という句をバル・コクバと結びつけて解し、また、実際に彼をメシアと認めたと伝えられている。