高宮郡
日本の広島県(安芸国)にあった郡
郡域
編集歴史
編集古代
編集現在の安芸高田市のうち、八千代町、吉田町、美土里町、および高宮町来女木にかけての領域。中世までに高田郡に吸収されて消滅した。
なお、かつて広島県高田郡には高宮町が存在したが、この高宮町の町域と近代高宮郡の郡域は全く一致しない。この高宮町は古代高宮郡に由来しており、現在安芸高田市の一部となっている。
近代
編集平安時代の安芸郡南北分割によってできた安北郡が、1664年(寛文4年)に改称し改めて高宮郡が成立した。1898年10月1日に沼田郡(旧称・佐東郡)と統合し、安佐郡に移行した。こちらは現在、全域が広島市になっている。
近世以降の沿革
編集- 狩留家村、上深川村、小河原村、福田村、馬木村、末光村、諸木村、岩上村、中深川村、綾ヶ谷村、南原村、上町屋村、大林村、桐原村、下町屋村、水落村、上四日市村、九品寺村、飯室村、鈴張村、関屋村、勝木村、大毛寺村、今井田村、下四日市村、中島村、下深川村、下中野村、上中野村、可部町、上原村、玖村、矢口村、小田村、東野村、中筋古市村
- 明治4年7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により広島県の管轄となる。
- 明治11年(1878年)11月1日 - 郡区町村編制法の広島県での施行により、行政区画としての高宮郡が発足。「沼田高宮郡役所」が沼田郡南下安村に設置され、同郡とともに管轄。
- 明治15年(1882年)(32村)
- 水落村・九品寺村が合併して城村となる。
- 上四日市村・下四日市村が合併して四日市村となる。
- 下中野村・上中野村が合併して中野村となる。
- 関屋村が鈴張村に合併。
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。全域が現・広島市。(1町11村)
- 明治28年(1895年)9月1日 - 深川村の一部(諸木・末光・岩上・玖)が分立して落合村が発足。(1町12村)
- 明治31年(1898年)10月1日 - 郡制の施行のため、「沼田高宮郡役所」の管轄区域をもって安佐郡が発足。同日高宮郡廃止。
行政
編集- 沼田・高宮郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治11年(1878年)11月1日 | |||
明治31年(1898年)9月30日 | 沼田郡との合併により高宮郡廃止 |
参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 34 広島県、角川書店、1987年2月1日。ISBN 4040013409。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
編集先代 ----- |
行政区の変遷 - 1898年 |
次代 安佐郡 |