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「村上香住子」の版間の差分

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'''村上 香住子'''(むらかみ かすみこ、[[1942年]] - )は、日本の翻訳家、エッセイスト。
'''村上 香住子'''(むらかみ かすみこ、[[1942年]] - )は、日本の翻訳家、エッセイスト。


数学者の村上茂之と、歌人の村上菊枝の四女として[[兵庫県]]西宮に生まれる。一家は九州の[[柳川市|柳川]]に疎開し、戦後すぐに熊本に移り、その後上京。高卒後就職、1962年、20歳のとき、フランス人の学者と結婚し渡仏、2年間フランスで生活、その後[[ヴェトナム戦争]]下の[[サイゴン]]に住み、帰国。1974年より、[[フランス語]]通訳や[[ボリス・ヴィアン]]、[[ミシェル・トゥルニエ]]などの翻訳を、はじめ村上香住、のち香住子に改め、ロシア出身の作家[[アンリ・トロワイヤ]]による伝記などを訳す。夫と離別し、76年頃はフランスの外相[[ルイ・ド・ギランゴー]]の恋人だった(自伝エッセイ「恋愛、万歳」、「パリに生きて」に詳しい)
数学者の村上茂之と、歌人の村上菊枝の四女として柳川に生まれる。1962年、20歳のとき、フランス人の学者と結婚し渡仏、2年間フランスで生活、その後[[ヴェトナム戦争]]下の[[サイゴン]]に住み、帰国。1974年より、フランス文学の[[ボリス・ヴィアン]]、[[ミシェル・トゥルニエ]]などの翻訳はじめ村上香住、のち香住子に改め、ロシア出身の作家[[アンリ・トロワイヤ]]による伝記などを訳す。夫と離別。


1982年に小説「伯爵夫人の黒いバッグ」を刊行。1985年に[[マガジンハウス]]のパリ支局長としてふたたびフランスに渡り、90年代半ばからは、日本版「[[フィガロ]]」のパリ支局長となり、20年以上にわたりカルチャーやファッションを中心にフランス文化についてエッセイを執筆している。
1982年に小説「伯爵夫人の黒いバッグ」を刊行。1985年に[[マガジンハウス]]のパリ支局長としてふたたびフランスに渡り、90年代半ばからは、日本版「[[フィガロ]]」のパリ支局長となり、20年以上にわたりカルチャーやファッションを中心にフランス文化についてエッセイを執筆している。

2010年3月8日 (月) 06:23時点における版

村上 香住子(むらかみ かすみこ、1942年 - )は、日本の翻訳家、エッセイスト。

数学者の村上茂之と、歌人の村上菊枝の四女として柳川に生まれる。1962年、20歳のとき、フランス人の学者と結婚し渡仏、2年間フランスで生活、その後ヴェトナム戦争下のサイゴンに住み、帰国。1974年より、フランス文学のボリス・ヴィアンミシェル・トゥルニエなどの翻訳。はじめ村上香住、のち香住子に改め、ロシア出身の作家アンリ・トロワイヤによる伝記などを訳す。夫と離別。

1982年に小説「伯爵夫人の黒いバッグ」を刊行。1985年にマガジンハウスのパリ支局長としてふたたびフランスに渡り、90年代半ばからは、日本版「フィガロ」のパリ支局長となり、20年以上にわたりカルチャーやファッションを中心にフランス文化についてエッセイを執筆している。

著書

  • 伯爵夫人の黒いバッグ  筑摩書房 1982
  • メモワール・ア・巴里 回想で綴るフランス文化の巨匠たち マガジンハウス 1989
  • フィガロ発パリ毎日便 ちょっとセレブなパリ暮らし  阪急コミュニケーションズ 2005
  • のんしゃらん パリの天窓から 新潮社 2006
  • パリの猫の一日はとても長い 講談社 2006
  • パリ猫銀次、東京へいく アノニマ・スタジオ 2007
  • 巴里ノート 「今」のパリをみつめつづけて 文藝春秋 2008
  • 恋愛、万歳 新潮社 2009
  • パリに生きて 河出書房新社 2009

翻訳

村上香住名義
  • パセ・コンポゼ フランソワ=マリ・バニエ 講談社 1974
  • モルテル 愛の寓話 クリストファ・フランク 早川書房 1975
  • レースを編む女 パスカル・レネ 早川書房 1976
  • 砂の男 ジャン・ジュベール 早川書房 1978
村上香住子名義
  • わが愛わが彷徨 ヘンリー・ミラー 創林社 1979
  • 赤い小人 ミシェル・トゥルニエ 榊原晃三共訳 早川書房 1979
  • 飛行する少年 ディディエ・マルタン サンリオSF文庫 1979
  • リトル・ロマンス パトリック・コーヴァン ハヤカワ文庫 1979
  • そういう愛も愛 マドレーヌ・シャプサル サンリオ 1981
  • 先に寝たやつ相手を起こす ジャン=エデルン・アリエ 早川書房 1981
  • ボリス・ヴィアン全集 9 ぼくはくたばりたくない 伊東守男共訳 早川書房 1981
  • ひまつぶし クロード・クロッツ ハヤカワ文庫 1982
  • ドストエフスキーアンリ・トロワイヤ 中央公論社 1982、中公文庫 1988
  • セリーヌ 猫のベベールとの旅 フレデリック・ヴィトウー 創林社 1983
  • ゴーゴリ伝 アンリ・トロワイヤ 中央公論社 1983
  • ピアフ・炎の恋 ドミニック・グリモー、パトリック・マエ 早川書房 1984
  • チェーホフ伝 アンリ・トロワイヤ 中央公論社 1987、中公文庫 1992
  • カンボン通りのシャネル リルー・マルカン マガジンハウス 1991
  • デュラス、あなたは僕を(本当に)愛していたのですか. ヤン・アンドレア 河出書房新社 2001