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{{lang|en|'''Pretty Good Privacy'''}}(プリティ・グッド・プライバシー)とは、[[フィル・ジマーマン]]が開発、公開した[[暗号]]ソフトウェアである。略称は '''PGP'''。
{{lang|en|'''Pretty Good Privacy'''}}(プリティ・グッド・プライバシー)とは、[[フィル・ジマーマン]]が開発、公開した[[暗号]]ソフトウェアである。略称は '''PGP'''。


== 概説 ==
[[公開鍵暗号]]方式を採用しており、暗号、[[電子署名|署名]]ができる。開発当初、[[アメリカ合衆国連邦政府]]は暗号を[[武器]]とみなし、[[アメリカ合衆国からの暗号の輸出規制|輸出を禁止していた]]ため、同国外では入手できなかった。ジマーマンは[[権利章典 (アメリカ)|合衆国憲法]]修正第1条([[言論の自由|言論・出版の自由]])により同国政府が出版物を取り締まれないことを逆手に取り、ソースコードを書籍 (ISBN 0-262-24039-4) として出版・国外輸出することで、合法的にPGPを[[アメリカ合衆国]]の国外に拡散させることに成功し<ref>{{cite web|url=https://www.philzimmermann.com/JA/faq/faq.html|title=フィリップ ジマーマン ( Philip Zimmermann ) よく聞かれる質問 ( Frequently Asked Question ) |accessdate=2014-09-04}}</ref><ref>{{cite web|url=http://news.mynavi.jp/series/ityougo/022/|title=最新IT用語解説 (22) PGP|date=2002-01-17|accessdate=2014-09-04}}</ref>、有志によってこれを基に改良がなされ国際版(PGPi)が公開された。しかし、1999年[[12月13日]]に、アメリカ合衆国連邦政府がPGPの輸出を一部の国家を除いて認めたため、同国外でも合法的にUS版PGPを使用できるようになり、国際版の開発は終了した。
[[公開鍵暗号]]方式を採用しており、暗号、[[電子署名|署名]]ができる。開発当初、[[アメリカ合衆国連邦政府]]は暗号を[[武器]]とみなし、[[アメリカ合衆国からの暗号の輸出規制|輸出を禁止していた]]ため、同国外では入手できなかった。ジマーマンは[[権利章典 (アメリカ)|合衆国憲法]]修正第1条([[言論の自由|言論・出版の自由]])により同国政府が出版物を取り締まれないことを逆手に取り、ソースコードを書籍 (ISBN 0-262-24039-4) として出版・国外輸出することで、合法的にPGPを[[アメリカ合衆国]]の国外に拡散させることに成功し<ref>{{cite web|url=https://www.philzimmermann.com/JA/faq/faq.html|title=フィリップ ジマーマン ( Philip Zimmermann ) よく聞かれる質問 ( Frequently Asked Question ) |accessdate=2014-09-04}}</ref><ref>{{cite web|url=http://news.mynavi.jp/series/ityougo/022/|title=最新IT用語解説 (22) PGP|date=2002-01-17|accessdate=2014-09-04}}</ref>、有志によってこれを基に改良がなされ国際版(PGPi)が公開された。しかし、1999年[[12月13日]]に、アメリカ合衆国連邦政府がPGPの輸出を一部の国家を除いて認めたため、同国外でも合法的にUS版PGPを使用できるようになり、国際版の開発は終了した。



2018年7月21日 (土) 15:15時点における版

Pretty Good Privacy
作者 フィル・ジマーマン
初版 1991年 (34年前) (1991)
最新版
9.9 / 2008年9月5日 (16年前) (2008-09-05)
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 暗号化ソフト
公式サイト http://www.pgp.com/jp/
テンプレートを表示
PGPによる暗号化/復号の流れ

Pretty Good Privacy(プリティ・グッド・プライバシー)とは、フィル・ジマーマンが開発、公開した暗号ソフトウェアである。略称は PGP

概説

公開鍵暗号方式を採用しており、暗号、署名ができる。開発当初、アメリカ合衆国連邦政府は暗号を武器とみなし、輸出を禁止していたため、同国外では入手できなかった。ジマーマンは合衆国憲法修正第1条(言論・出版の自由)により同国政府が出版物を取り締まれないことを逆手に取り、ソースコードを書籍 (ISBN 0-262-24039-4) として出版・国外輸出することで、合法的にPGPをアメリカ合衆国の国外に拡散させることに成功し[1][2]、有志によってこれを基に改良がなされ国際版(PGPi)が公開された。しかし、1999年12月13日に、アメリカ合衆国連邦政府がPGPの輸出を一部の国家を除いて認めたため、同国外でも合法的にUS版PGPを使用できるようになり、国際版の開発は終了した。

2001年10月にPGPの開発元であるネットワーク・アソシエーツ社がPGP部門の解体を発表、売却先を探していた。2002年8月に売却先が見つかり、PGP社[3]を設立して開発及び販売が再開された。

2005年8月に公開されたPGP9.0.2からは日本語版も公開されている。2006年1月26日には日本法人も設立[4]され日本でのサポートも行われている。現在[いつ?]は英語版、ドイツ語版、日本語版が公開されている。

なお、PGP社は2010年6月にシマンテックに買収された。

OpenPGP

PGPの仕様は、RFCに公開されている。当初は RFC 1991 としてPGPの仕様の情報を提供しているだけであったが[5]1998年に仕様が標準化され、 RFC 2440 として公開された[6]。これは RFC 4880 によって更新され、RFC 5581 によって CamelliaRFC 6637 によって楕円曲線暗号 (楕円曲線DSA (ECDSA)、楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有 (ECDH)) への対応が追加された。また、draft-ietf-openpgp-rfc4880bisによってエドワーズ曲線デジタル署名アルゴリズム (EdDSA) への対応も追加される見込みである。

PGP/MIME フォーマットについて定めた RFC 2015 およびそのアップデートである RFC 3156 も別途標準化されている。

OpenPGP の標準化を受けて、フリーソフトウェアライセンスであるGPLに基づく別実装である GNU Privacy Guardのバージョン1.0が1999年にリリースされている。また、Android オペレーティングシステム向け実装である OpenKeychain[7]や、iOS オペレーティングシステム向け実装である iPGMail[8]も公開されている。

RFC勧告

脚注

参考文献

関連書籍

  • 相田洋、矢吹寿秀『コンピュータ地球網』 6巻、日本放送出版協会〈NHKスペシャル 新・電子立国〉、1997年。ISBN 4140802960OCLC 675076623 

関連項目

外部リンク