村上香住子

村上 香住子（むらかみ かすみこ、1942年 - ）は、日本の翻訳家、エッセイスト。

20歳のとき、フランス人の学者と結婚、2年間フランスで生活、その後ヴェトナム戦争下のサイゴンに住み、帰国。1974年より、フランス語通訳やボリス・ヴィアン、ミシェル・トゥルニエなどの翻訳を、はじめ村上香住、ついで現名で行い、のちアンリ・トロワイヤによるロシア作家の伝記を訳す。1982年には小説も刊行。

1985年、マガジンハウスのパリ支局長となり、以後20年にわたり、フランス文化についてエッセイを執筆している。

著書

• 伯爵夫人の黒いバッグ 筑摩書房 1982
• メモワール・ア・巴里 回想で綴るフランス文化の巨匠たち マガジンハウス 1989
• フィガロ発パリ毎日便 ちょっとセレブなパリ暮らし le journal intime 阪急コミュニケーションズ 2005
• のんしゃらん パリの天窓から 新潮社 2006
• パリの猫の一日はとても長い 講談社 2006
• パリ猫銀次、東京へいく アノニマ・スタジオ 2007
• 巴里ノート 「今」のパリをみつめつづけて 文藝春秋 2008
• 恋愛、万歳 新潮社 2009

翻訳

（村上香住）

• モルテル 愛の寓話　クリストファ・フランク 早川書房 1975
• レースを編む女 パスカル・レネ 早川書房 1976
• 砂の男 ジャン・ジュベール 早川書房 1978

（村上香住子）

• わが愛わが彷徨 ヘンリー・ミラー 創林社 1979
• 赤い小人 ミシェル・トゥルニエ 榊原晃三共訳 早川書房 1979
• 飛行する少年 ディディエ・マルタン サンリオSF文庫 1979
• リトル・ロマンス パトリック・コーヴァン 早川書房 1979 のち文庫
• そういう愛も愛 マドレーヌ・シャプサル サンリオ 1981
• 先に寝たやつ相手を起こす ジャン＝エデルン・アリエ 早川書房 1981
• ボリス・ヴィアン全集 9 ぼくはくたばりたくない 伊東守男共訳 早川書房 1981
• ひまつぶし クロード・クロッツ 早川文庫 1982
• ドストエフスキー伝 アンリ・トロワイヤ 中央公論社 1982 のち文庫
• セリーヌ 猫のベベールとの旅 フレデリック・ヴィトウー 創林社 1983
• ゴーゴリ伝 アンリ・トロワイヤ 中央公論社 1983
• ピアフ・炎の恋 ドミニック・グリモー、パトリック・マエ 早川書房 1984
• チェーホフ伝 アンリ・トロワイヤ 中央公論社 1987 のち文庫
• カンボン通りのシャネル リルー・マルカン マガジンハウス 1991
• デュラス、あなたは僕を（本当に）愛していたのですか. ヤン・アンドレア 河出書房新社 2001