蕭淵明

閔帝 蕭淵明
梁
5皇帝
王朝	梁
在位期間	555年
姓・諱	蕭淵明
字	靖通
諡号	閔皇帝
生年	不詳
没年	555年
父	長沙王 蕭懿
年号	天成：555年

蕭淵明（しょう えんめい）は、南朝梁の第5代皇帝（在位：555年、ただし歴代皇帝として数えられないこともある）。皇帝としての諡は閔帝（びんてい）であるが、爵位により貞陽侯と呼ぶことも多い。初代皇帝武帝の兄・長沙王蕭懿の子で、先代皇帝元帝の従兄弟にあたる。

貞陽侯に封じられていたが、侯景が東魏から梁に降伏してきた際、侯景とともに東魏を攻撃するために派遣される。軍は敗北し、蕭淵明は東魏の捕虜となったが、殺害されることはなく、官位を与えられて抑留され続けた。

その後、侯景の乱により梁は乱れ、侯景は戦死し、侯景を倒した元帝もまた西魏の援助を受けた蕭詧により殺される。ここにおいて、元帝の配下の王僧弁と陳霸先は蕭方智を擁立するが、東魏に代わって興った北斉は、西魏から代わった北周に対抗するために、抑留していた蕭淵明を自らの軍とともに皇帝として梁に送り込んだ。兵力に押された王僧弁は彼を皇帝として迎え入れるが、それを認めようとしない陳霸先と対立し、結局王僧弁は陳霸先に攻め殺されてしまう。

北斉の兵も既に帰還しており、後ろ盾を失った蕭淵明は、権力を握った陳霸先により間もなく皇位を廃され、再び蕭方智が皇帝につけられた。その後、陳霸先は彼を北斉に送り返そうとしたが、その直前に病没した。閔帝という諡は、北斉より贈られたものである。

先代 元帝

梁の皇帝 （555年）

次代 敬帝