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内部収益率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
内部収益率法から転送)

内部収益率(ないぶしゅうえきりつ、internal rate of return、IRR)とは、投資によって得られると見込まれる利回りのこと。IRR は、投資プロジェクトの正味現在価値 (NPV) がゼロとなる割引率である。

概要

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内部収益率は、正味現在価値と同様、プロジェクトが創出する全てのキャッシュ・フローの現在価値を考慮するという特徴もつ。内部収益率法はプロジェクトを利回りというで評価するのに対し、正味現在価値法はプロジェクトを NPV という金額で評価する。

IRRの式

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次式の正味現在価値が 0 になる割引率 r を内部収益率と呼ぶ。

ここで、投資 は、必ず負である。

投資の意思決定

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  1. プロジェクトのハードル・レート(割引率)を決定する。
  2. プロジェクトの創出するキャッシュ・フローを予想する。
  3. プロジェクトの IRR を算出する。
  4. 投資の可否を判定する。
    1. IRR > ハードル・レート → 投資する
    2. IRR < ハードル・レート → 投資しない

問題点

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  • あくまで利回りであって、プロジェクトの規模の差(投資額の多寡)は表さない。
  • 永続的にキャッシュ・フローが発生する場合、IRR が算出できない(期間の設定が必要)。

関連項目

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外部リンク

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