【 noteで学ぶ ビジネスモデル 】 " 部分所有 "ってどんな仕組み?
= こんな人におすすめの記事です =
「 昇進はありがたいけど、育児、残業、部下の指導で、ビジネスの勉強時間がない!最近は商品も売れにくくて、ビジネスモデルを学びたいのに…。 」
これ、僕の欲求です(苦笑)。
でも、あるある、ですよね?
ですが、なかなかどこを調べたらいいか分からないし、これらの情報にたどり着けないことがしばしば。
…ということで、このnoteでは、隙間時間に学べる『 ビジネスモデルの基本のき 』を週に1つずつお届けしています。皆様のお仕事に、またチームメンバーの育成などにご活用ください。
なお、『 他にもこんなビジネスモデルがありますよ! 』というものがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。教えてくださった方に、1コメントにつき100円をnoteのサポート機能でプレゼント!
= 今週のビジネスモデル:部分所有 =
① ビジネスモデルの名前
部分所有(Fractional Ownership)
② ビジネスモデルの解説
概要
部分所有(Fractional Ownership)は、顧客が資産全体ではなく一部を購入することで、高額な製品やサービスを利用できる仕組みです。このモデルでは、顧客が所有割合に応じて利用権を取得し、管理会社が資産の維持管理や運用を行います。顧客にとっては高額な資産を共有することで経済的負担を軽減できる一方、販売者は複数の購入者を獲得できるため、収益性の向上が期待されます。
例題
旅行業界では「タイムシェア」がこのモデルの代表例です。スイスのハピマグ社はリゾート地の宿泊施設をタイムシェア形式で提供し、世界16ヵ国にある56以上のリゾート施設を利用者が共有しています。また、自動車業界では「カーシェアリング」が挙げられます。スイスのモビリティ・カーシェアリング社は、複数の顧客が一台の車を共有し、利用料を支払うモデルを成功させました。このモデルは車の稼働率を高め、初期投資や運用コストを分散させる点で効率的です。
収益化のポイント
部分所有モデルの収益化は以下のように行われます:
資産の販売価格を小分けに設定し、より多くの顧客にリーチ。
管理費や追加サービス料(保険、維持費)で安定的な収入を確保。
資産の高稼働率による費用対効果の向上。
Who:
高額資産の購入が難しい個人、企業。例:リゾート施設利用者、車の共同所有希望者。
How:
所有者間で費用を分担し、管理会社が維持管理を担当。
Why:
分割販売で多くの顧客層を獲得でき、管理費や追加利用料で継続収益を得られるため。
What:
資産の一部所有権と、それに伴う利用権や付帯サービス。
③ このビジネスモデルを使用している代表的な会社と活用例
ハピマグ社(Hapimag)
タイムシェアモデルを利用し、リゾート施設を共有する権利を販売。利用者は年間管理費を支払い、世界中のリゾート地を一定期間利用可能。モビリティ・カーシェアリング社(Mobility Carsharing)
スイス全土でカーシェアリングサービスを展開。年間会費や利用料により収益を上げる。イーキュリー25(ecurie25)
スーパーカーを部分所有できるサービスを提供。顧客は高級車を一定期間利用する権利を購入し、ステータス体験を得る。
④ このビジネスモデルが使用されている代表的な業界と従来のビジネスモデル
部分所有モデルが活用されている旅行業界では、従来のモデルとして「完全所有型別荘」がありました。このモデルでは高額な初期投資と維持費が必要で、多くの人々にとって手が届かないものでした。部分所有モデルの導入により、利用者はコストを抑えながらリゾート施設を体験できるようになり、資産の稼働率も向上しました。
* 引用
ビジネスモデル2.0図鑑
ゼロからつくるビジネスモデル
ビジネスモデル・ナビゲーター
= あとがき =
noteをご覧いただきありがとうございます。
会社員の傍ら、上海で塗り絵本作家になりました、KENTA AOKIと申します。日本・中国を拠点に、個展をしたり、アジアやアフリカの子供たちと塗り絵イベントを行ったり、塗り絵本を出版したり、そういった作家活動を行っております。
作家活動を進める中で、美大卒でもない、若輩者の私は、“ アート ”に関して日々色々なことを学び、そのうえでアート作品を創るようにしております。というのも、“ 美大卒でもない ”というのが結構コンプレックスなんです。
ただ、そんなことを続けていく中で分かってきたのは、
「 アートを学ぶ方法って色々あって、美大の知識は勉強したらつけられるかも!? 」
「 アートって実は科学的かつ論理的で、むしろ理系向きかも!? 」
「 アートを届けるには、ビジネスの知識も必要なんだな 」
でした。
学べば学ぶほど、アーティストだけが“ アート ”を学ぶ・理解するのは非常にもったいないなと思ったのと同時に、もっともっと“ アート思考 ”を応用すると、おもしろいものやサービスが生まれるんじゃないかと思いました。
日々本を読み、実戦しながら、学んでいる僕がこれらを伝えていくことで、よりリアリティを持って、学びが共有できたら嬉しく思います。僕と同じ境遇にある方々に届き、共感頂けたら更に嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。