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タイ・ヴィエト文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイ・ヴィエト文字
Tai Viet
範囲 U+AA80..U+AADF
(96 個の符号位置)
基本多言語面
用字 黒タイ文字
白タイ文字
タイ・ソン文字
主な言語・文字体系 黒タイ語英語版
白タイ語英語版
タイ・ソン語英語版
割当済 72 個の符号位置
未使用 24 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
5.2 72 (+72)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
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タイ・ヴィエト文字(タイ・ヴィエトもじ、Tai Viet)は、ベトナム北西部、ラオス北部、タイ中央部で使用されるいくつかのタイ諸語の表記に使われる文字を統合したUnicodeブロック名である。

タイ文字と同様、ブラーフミー系文字の一種であり、左から右に書かれるアブギダに属する。

概要

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タイ・ヴィエト文字は以下の文字を統合したものである。

これらの文字は基本的に手書きであり、親から子に伝えられるために標準化されていなかった。1980年代はじめに北イリノイ大学英語版および国際SILでは別々に黒タイ文字のコンピューター用フォントを開発した。SILは2006年以降、統合タイ文字をUnicodeに加える提案を行ってきた[1]

当初の提案では赤タイ語英語版(タイ・デン語)の文字も含めることが予定されていたが、他の文字との共通性が少ないために除かれた[2]

2009年のUnicodeバージョン5.2でタイ・ヴィエト文字のブロックが基本多言語面のU+AA80-AADFに追加された[3][4]

Tai Viet[5]
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+AA8x
U+AA9x
U+AAAx
U+AABx ꪿
U+AACx
U+AADx
画像

履歴

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以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID WG2 ID ドキュメント
5.2 U+AA80..AAC2, AADB..AADF 72 N1996 Viet, Ngo Trung (1999-03-09), Proposal for encoding the Viet Tai script in ISO/IEC 10646 
L2/06-041 Viet, Ngo Trung; Brase, Jim (2006-01-30), Unified Tai Script for Unicode 
L2/07-008 Brase, Jim (2007-01-03), Workshop on Encoding and Digitizing Thai Scripts 
L2/07-056 Constable, Peter (2007-02-01), Comments on Viet Tay Proposal 
L2/07-039R Brase, Jim (2007-02-06), Tay Viet Script for Unicode 
L2/07-099 N3220 Brase, Jim (2007-03-20), Proposal to encode the Tai Viet script in the UCS 
L2/07-100 N3221 Support for the proposal (N3220) to encode the Tai Viet script, (2007-03-21) 
L2/08-217 Brase, Jim (2008-05-09), Writing Tai Don - Additional characters needed for the Tai Viet script 
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

脚注

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外部リンク

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