フリューテッドアーマー
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フリューテッドアーマーまたは溝付甲冑(英語:fluted armour, ドイツ語:Riefelharnisch)とは、16世紀初頭に開発された西洋の甲冑の一種。神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の命により開発されたことから、マクシミリアン式、マクシミリアン甲冑(Maximillian armour)ともいう[1]。
概要
[編集]甲冑の重量を軽減するため、従来の甲冑より薄い鉄板を使用している。薄い鉄板の強度不足を補うため、表面に幾筋もの溝 (flute) 状の凹凸を打ち出し、それまで重さ40キログラムもあったものを18キログラムまで軽減した。
ギャラリー
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フリューテッドアーマー(左斜め前)
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フリューテッドアーマー(後)
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グロテスク・マスク付きのフリューテッドアーマー
脚注
[編集]関連項目
[編集]- コンラート・ゾイゼンホーフェル 考案者。マクシミリアン1世お抱えの職人
- コルゲート(波板) 同様の金属加工技法で現代もトタン板など広く用いられる
- ユンカース 神聖ローマの後衛に当たるドイツの航空機メーカー。波板構造で知られる