だろう
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たろう も参照。
日本語
[編集]助動詞
[編集]だろう
- 助動詞のうち、断定の助動詞「だ」の未然形に推量の助動詞「う」がついた形で、不確かではあるが一応の断定、あるいは推量を表す。
- 明日は雨が降るだろう。
- 相手に気づいてもらうためのうながしや確認を表す。〜じゃないか。
- ほら、あそこに見えるだろう。
- 酒は飲まないんだろう。だからお茶を用意した。
- 疑問・反語の語気をいくぶんやわらげる。
- いったい何があったのだろうか。(cf.いったい何があったのか。)
用法
[編集]現在ではすべての用言、およびさまざまな助動詞に接続できる点で「だ」とは異なる。以下の例では、いずれも「だ」は不可。
- きっと来るだろう。
- きっと高いだろう。
- 読まないだろう。
- 読まれるだろう。
かつては「う」、「よう」が同じ意味を表したが、現在では非常に硬い文体にしか使われない。
- きっと来よう。
- きっと高かろう。
- 読まなかろう。
- 読まれよう。
「だろう」および丁寧形の「でしょう」は、口語では一般に「だろ」および「でしょ」になる。これらは、「だ」「です」より丁寧度が低い。丁寧形を使わない親しい間柄でも、「でしょ」を使える。
例: AとBは対等の友人
- A: 「さっきの本、どこに置いた?」
- B: 「机の上にあるだろ。」 (ややぞんざい)
- B: 「机の上にあるでしょ。」 (普通)
例: AはBの上司
- A: 「さっきの書類はどこですか?」
- B: 「机の上にあるでしょ。」 (ぞんざい)
- B: 「机の上にあるでしょう。」 (ややぞんざい)
- B: 「机の上にありますでしょう。」 (可能)
- B: 「机の上にありませんか?」 (言い換え、普通)
活用
[編集]未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 活用型 |
---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | だろう | (だろう) | ○ | ○ | 無変化型 |
類義語
[編集]- っしょ (俗語)