るなぱあく
るなぱあく | |
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施設情報 | |
正式名称 | 前橋市中央児童遊園 |
事業主体 | 前橋市 |
管理運営 | 株式会社オリエンタル群馬 |
面積 | 8,815㎡ |
来園者数 | 年間150万人程度[1] |
開園 | 1954年(昭和29年)11月1日[1] |
所在地 |
〒371-0026 群馬県前橋市大手町三丁目16-3 |
位置 | 北緯36度23分43.08秒 東経139度03分47.05秒 / 北緯36.3953000度 東経139.0630694度座標: 北緯36度23分43.08秒 東経139度03分47.05秒 / 北緯36.3953000度 東経139.0630694度 |
公式サイト | 前橋市中央児童遊園るなぱあく |
るなぱあくは、群馬県前橋市にある遊園地。正式名称は「前橋市中央児童遊園」[2]で、前橋市が博覧会「前橋グランド・フェアー」の会場として1954年(昭和29年)11月1日に開設した[1]。2004年(平成16年)4月に民間の指定管理者による運営へ移行し、市民公募によって「前橋るなぱあく」の愛称が付けられた。前橋出身である萩原朔太郎の詩集『遊園地にて』の「遊園地」に"ルナパーク"とルビがふられており、命名の由来は、萩原朔太郎ゆかりの公園から選ばれた[3]。
コンセプトは「にっぽんいち なつかしい ゆうえんち」[4]。遊具には開園時から修理を重ねて使われているものもあり、木馬などは10円と日本の遊園地としても最も安い水準で、昭和レトロを楽しめる施設として知られている[1]。
概要
[編集]約8800メートルの敷地[4]に飛行塔(高さ9メートル[4])、豆汽車[4]、ミニヘリコプター、豆自動車、メリーゴーラウンド、くじらの波乗り、ウェーブスターライド、くるくるサーキットの8種の大型遊具、電動木馬5基[4]、小型遊具11台という小さな遊園地である。電動木馬は日本国内で現存最古であり[5]、置かれている「もくば館」は、「旧ラジオ塔」はとともに2007年(平成19年)、国の登録有形文化財に指定された[4]。全国の遊園地で、稼働中の遊具で登録文化財となっている唯一のものである。
自走式ジェットコースターであるウェーブスターライドは、8人乗りという極めて小さなものである[6]。
1980年代以降、各地につくられた大型レジャー施設との競合、入場者の減少、老朽化が進み、閉鎖論も出たが市民からの存続要望で閉園を免れた[1]。2006年(平成18年)までは、市が競輪場の利益で運営していた[6]。
2016年度(平成28年度)の延べ利用者数は約146万人で、1954年(昭和29年)の開園以来、最多を記録した[7]。
利用料
[編集]条例で入園は無料、小型遊具は1人1回10円と定められている[2]。木馬も開園以来10円である。大型遊具は開園当初は10円、1973年(昭和48年)から20円、1976年(昭和51年)から40円、2002年(平成14年)から50円。雑誌『アクティブじゃらん』によると、日本一安い遊園地とのことである。3歳以下の子供に付き添う大人は無料[6]で、これは、低年齢児の安全確保のために、付添者の添乗を義務付けている代わりに、料金を取らないという安全対策を優先しているためで、全国でも珍しい。
前橋市が発行したチケット(有効期限未設定のもの)は現在でも利用が可能であるが、指定管理者制度が導入されてからのチケットは、原則として現管理者発行のチケットのみ利用が可能である。
割引
[編集]- 群馬県民の日(10月28日):無料で利用できる遊具が多い[4]。
- 平日の団体割引(5名以上での申込):土日、祝日を除く平日限定。団体で利用する人向けの一日券。大型遊具は乗り放題。一人400円/日。年齢・人数の上限はなし。前日までに電話での予約が必要。
- 減免:身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳 等の提示が必要。回数券、利用券共に通常料金の半額となる。
- 乗り放題パスポート:新型コロナウィルス感染症対策の一環として「コロナ対策パスポート」を期間限定で新設。利用者から大変好評であった事から、新型コロナウィルス感染症が「5類感染症」へ移行した際に名称を変更し継続。大型遊具は乗り放題。一人400円/遊器具利用券(50円券)8枚との等価交換が必要。団体割引と違い、予約は必要なく、土日、祝日も利用が可能。
利用情報
[編集]開園時間
[編集]- 3月〜10月…9:30〜17:00
- 11月〜2月…9:30〜16:00
- 夏休み期間(7月20日〜8月31日)…9:30〜18:00
夏休み期間は前橋市の公立小中学校の夏休みに準ずる。利用者の増減等により、夏休み期間の開園時間は開園年度により変更あり確認が必要。また、完全屋外施設であるため、雨天時は閉園となる可能性が大きい。
路線バスでは、前橋駅北口発で「前橋公園前」または「遊園地坂下」下車、新前橋駅西口発で「遊園地坂下」下車、上毛電気鉄道上毛線中央前橋駅前発で「臨江閣前」下車。
自家用車向けに専用駐車場があるほか、前橋公園や旧県知事公舎の無料駐車場が利用できる。
指定管理者
[編集]- 2006年(平成18年)4月1日 - 2009年(平成21年)3月31日
- NPO法人波宜亭倶楽部(理事長:野本文幸)
- 園長:佐藤恭一(2006年(平成18年)4月1日 - 2008年(平成20年)3月31日)
- 副園長:佐々木正二(2006年(平成18年)4月1日 - 2009年(平成21年)3月31日)
- 2009年(平成21年)4月1日 - 2014年(平成26年)3月31日
- NPO法人まやはし (理事長 - 野本文幸)
- 園長:田原学(2008年(平成20年)4月1日 - 2015年(平成27年)3月31日)
- 副園長:中村楯夫 他多数(2009年(平成21年)4月1日 - 2015年(平成27年)3月31日)
- 2014年(平成26年)4月1日 - 2015年(平成27年)3月31日
- 一般財団法人前橋振興公社(理事長:吉澤幸男)
- 2015年(平成27年)4月1日以降
- 株式会社オリエンタル群馬(代表取締役:中埜智親)
- 園長:原澤宏治(2015年(平成27年)4月1日 - )
- 副園長:井階渉(2015年(平成27年)4月1日 - 2020年(令和2年)3月31日)
- 副園長:津久井正晴(2020年(令和2年)4月1日 ‐ 2023年(令和5年)3月31日)
- 副園長:當山民人(2022年(令和4年)10月1日 ‐ )
脚注
[編集]- ^ a b c d e 愛されて、きょう70年 「日本一懐かしい遊園地」前橋の中央児童遊園「るなぱあく」 電動木馬は1回10円!東京新聞(2024年11月1日)2024年11月20日閲覧
- ^ a b 前橋市中央児童遊園条例
- ^ 『広報まえばし』2007年12月15日号(No.1354)5ページ
- ^ a b c d e f g [レトロを探そう]るなぱあく(前橋市)10円で遊ぶ最古の木馬『読売新聞』夕刊2024年11月18日2面
- ^ 製造元は中村製作所ではなく、昭和鉄工と2009年に判明した(「るなぱあく」の「10円木馬」、半世紀ぶりに“生みの親”と再会 群馬・前橋[リンク切れ]産経新聞)。
- ^ a b c “日本一なつかしい遊園地 木馬90円、前橋るなぱあく”. 共同通信社. 47NEWS. (2008年1月5日). オリジナルの2014年4月14日時点におけるアーカイブ。 2017年12月27日閲覧。
- ^ “「日本一懐かしい遊園地」るなぱあくが人気 企画続々”. 上毛新聞ニュース (2017年5月28日). 2017年5月28日閲覧。
- ^ 前橋るなぱあく公式サイト内「みちじゅん」
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 前橋市中央児童遊園るなぱあく
- 文化遺産データベース
- 『広報まえばし』2007年12月15日 NO.1354(るなぱあく特集を掲載)
- 『氷島』:旧字旧仮名 - 青空文庫(「遊園地にて」を収録)