イレーヌ・ネミロフスキー
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イレーヌ・ネミロフスキー Irène Némirovsky | |
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1928年 | |
誕生 |
1903年2月11日 ロシア帝国、キエフ[1] |
死没 |
1942年8月17日(39歳没) ドイツ国、アウシュヴィッツ=ビルケナウ |
職業 | 小説家 |
代表作 | フランス組曲 |
主な受賞歴 | ルノードー賞 |
影響を与えたもの
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ウィキポータル 文学 |
イレーヌ・ネミロフスキー(Irène Némirovsky, 1903年2月11日 – 1942年8月17日)は、現在のウクライナに生まれ、フランスで活動した小説家、ホロコースト犠牲者。
来歴
[編集]ロシア帝国領だったウクライナのキエフに生まれた。1918年、ロシア革命の最中パリに移住し、1920年にはソルボンヌ大学に入学する。大学ではロシア文学を専攻した。1926年に銀行員と結婚、1929年には長女が誕生する。
1929年に『ダヴィッド・ゴルデル』がベルナール・グラッセより出版され、作家としてデビューする。同作はジュリアン・デュヴィヴィエ監督によって映画化された。1932年には『クリロフ事件』がピエール・ブレッソンが主宰する「政治・文学年報」に掲載され、翌年に刊行された。
1939年には夫とともにカトリックに改宗する。1942年、ナチス・ドイツ占領下のポーランドのアウシュビッツで獄中死した。
作品
[編集]執筆活動中発表された作品
[編集]- L'Enfant génial (1927年)
- David Golder(1929年)『ダヴィッド・ゴルデル』
- Le Bal (1930年)
- Le malentendu (1930年)
- Les Mouches d'automne(1931年)『秋の雪』
- L'Affaire Courilof(1933年)『クリロフ事件』
- Le Pion sur l'échiquier (1934年)
- Films parlés (1934年)
- Le Vin de solitude (1935年)『孤独のワイン』
- Jézabel (1936年)
- La Proie (1938年)
- Deux (1939年)
- Le maître des âmes (1939年)
- Les Chiens et les loups(1940年)『アダ』
死後発表された作品
[編集]- La Vie de Tchekhov (1946年)
- Les Biens de ce monde(1947年)『この世の富』
- Les Feux de l'automne (1957年)『秋の火』
- Dimanche (短編集、2000年) 『日曜日』
- Destinées et autres nouvelles (2004年)
- Suite Française(2004年)『フランス組曲』
- Le maître des âmes (2005年)
- Chaleur du sang(2007年)『血の熱』
日本語訳された作品
[編集]- 『猶太人の悲劇』(西東書林、1936年、内田岐三雄訳)
- 『フランス組曲』(白水社、2012年、新版2020年、野崎歓・平岡敦訳)- ソウル・ディブ監督映画『フランス組曲』[2]。
- 『秋の雪』(未知谷、2014年、芝盛行訳)
- 『ダヴィッド・ゴルデル』(未知谷、2014年、芝盛行訳)
- 『クリロフ事件』(未知谷、2014年、芝盛行訳)
- 『この世の富』(未知谷、2014年、芝盛行訳)
- 『アダ』(未知谷、2015年、芝盛行訳)
- 『血の熱』(未知谷、2016年、芝盛行訳)
- 『処女たち』(未知谷、2017年、芝盛行訳)
- 『孤独のワイン』(未知谷、2018年、芝盛行訳)
- 『秋の火』(未知谷、2019年、芝盛行訳)
- 『チェーホフの生涯』(未知谷、2020年、芝盛行訳・解説)
- 『二人』(未知谷、2021年、芝盛行訳)
- 『アスファール』(未知谷、2022年、芝盛行訳)
- 『誤解』(未知谷、2023年、芝盛行訳・解説)
受賞歴
[編集]- ルノードー賞(2004年) - 『フランス組曲』(Suite française)に対して
出典・脚注
[編集]- ^ “戦時下の人間描く一大絵巻”. 朝日新聞 (2018年6月8日). 2018年8月28日閲覧。
- ^ “Suite Française - UGC Distribution” (フランス語). siteweb.name. 2019年7月6日閲覧。