コンテンツにスキップ

スーパーギャング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スーパーギャングSuper Gang)は、1984年10月9日から1992年4月3日まで[1]7年半にかけて、TBSラジオキーステーションJRN系全国ネットで放送されていた深夜ラジオ番組

概要

[編集]

1984年10月当時は在京3局(TBS、文化放送ニッポン放送)の中でTBSだけ全日聴取率が下がっており(1.5%)[2]、昼夜を通して聴取率が慢性的に下がっている中で特に当時低落傾向にあった夜の若者向け番組の一斉強化の一環として[2]、「パックインミュージック」の終了以来ヒット番組の出ていなかった[2]深夜も番組の入れ替えが行われ、トークに重きを置いた番組[2]として本番組がスタート[注釈 1]。前番組「今夜もセレナーデ」を放送していた平日の25:00〜27:00の時間枠で放送開始した(金曜のみ1985年7月8日から)。

スタート当初は景山民夫山本晋也クマさん(篠原勝之)などアダルト路線のパーソナリティを揃え、リスナー層も高めを設定していたが[3]、依然として聴取率が伸び悩んでいたため[3]、1986年4月改編で『コサキンワールドなんでもねぇんだよゲベロッチョ』(夜ワイド番組『進め!おもしろバホバホ隊』の内包番組)に出演していたコサキン小堺一機関根勤)、米米CLUBシブがき隊を起用。パーソナリティ、リスナー層ともに若返りを図った[3]

各番組のタイトルは1987年3月までは「スーパーギャング+パーソナリティ名+サブタイトル」の形式だったが、1987年4月からはサブタイトルが無くなり「(パーソナリティ名)のスーパーギャング」に変わった。『コサキン無理矢理100%』は1987年4月以降も前者のパターンを継続した。

1991年7月に大幅なリニューアルを実施。2時間の放送から2番組を1時間ずつの2部構成化。リニューアル後も続投した奥居香、コサキン、小林豊の各番組は事実上の縮小となる。番組は1992年4月で終了。後番組『パックインミュージック21』は当番組パーソナリティの一部が続投した。

TBSテレビの放送終了時に静止画CMによる番組宣伝を行っていた。

放送時間

[編集]
  • 1984年10月9日〜1985年7月4日 月曜日〜木曜日 25:00(1:00)〜27:00(3:00)
  • 1985年7月8日〜1987年4月3日 月曜日〜金曜日 25:00(1:00)〜27:00(3:00)
  • 1987年4月6日〜1989年4月7日 月曜日〜金曜日 25:00(1:00)〜26:45(2:45)
  • 1989年4月10日〜1991年6月28日 月曜日〜金曜日 25:00(1:00)〜27:00(3:00)
  • 1991年7月1日〜1992年4月3日 月曜日〜金曜日 (2部構成)
    • 1部 25:00(1:00)〜26:00(2:00)
    • 2部 26:00(2:00)〜27:00(3:00)

パーソナリティ

[編集]

1984年10月〜1991年6月

[編集]

月曜日

[編集]

火曜日

[編集]
4月 9日 16日 大林宣彦(1時台)
原田大二郎(2時台)
23日 春風亭昇太 &
春風亭勢朝(1時台)
河内家菊水丸(2時台)
30日 内海光司(1時台)
広川ひかる(2時台)
5月 7日 Pli:z(1時台)
ヒコーキ(2時台)
14日 スーパーギャング
スペシャル
ディスコティック
高見恭子
21日 アントニオ猪木 28日 忍者
6月 4日 中島らも &
チチ松村
11日 吉田栄作 18日 HIS坂本冬美
忌野清志郎細野晴臣
25日 KATSUMI(1時台)
相沢友子(2時台)

水曜日

[編集]
  • 山本晋也 - 1984年10月〜1986年3月 /「山本晋也のアダルト(感)まるかんスタジオ」
  • コサキン小堺一機関根勤)- 1986年4月9日〜1991年6月26日/「コサキン無理矢理100%

木曜日

[編集]

金曜日

[編集]
1989年
4月 14日 大江千里 21日 UP-BEAT 28日 桑田佳祐
5月 5日 12日 THE BLUE HEARTS 19日 大友康平 26日 錦織一清[注釈 4]
  • 渡辺美里 - 1989年6月9日〜1991年6月28日(復帰)

1991年7月〜1992年3月

[編集]

- は、後番組「パックインミュージック21」へ続投したパーソナリティ

第1部

[編集]
月曜日
[編集]
  • 奥居香 - 1991年7月〜1992年3月
火曜日
[編集]
水曜日
[編集]
  • コサキン - 1991年7月3日〜10月2日 / コサキン無理矢理100%
  • 江口洋介 - 1991年10月9日〜1992年3月
木曜日
[編集]
金曜日
[編集]
  • TMN - 1991年7月〜1992年3月

第2部

[編集]
月曜日
[編集]
火曜日
[編集]
水曜日
[編集]
木曜日
[編集]
金曜日
[編集]
  • スペシャル(週替わり)- 1991年7月〜1992年3月
1991年
7月 5日 根本要
スターダストレビュー
12日 大塚純子 19日 スーパーギャング
お笑いライブスペシャル
26日 東京パノラママンボボーイズ
8月 2日 星野由妃 9日 国本武春 16日 23日 江口洋介 30日 LL BROTHERS
9月 6日 こんぺいとう 13日 スーパーギャング
お笑いライブ
スペシャル
20日 爆笑問題 27日 立川俊之大事MANブラザーズバンド
10月 4日 稲田錠
G.D.FLICKERS
11日 18日 景山民夫 25日 B'z
11月 1日 十代宣言チャダル党
奥山佳恵 他)
8日 麗蘭 15日 お笑いライブスペシャル 22日 井上陽水 29日 松野大介
12月 6日 13日 Toshl 20日 Toshl 27日 WAHAHA本舗
1992年
1月 3日 十代宣言チャダル党
(奥山佳恵 他)
10日 スーパーギャング
スペシャル
17日 林家こぶ平 24日 SING LIKE TALKING 31日 お笑いシャンテライブ
2月 7日 14日 大事MAN
ブラザーズバンド
21日 大鶴義丹 28日 大竹まこと & YOU
3月 6日 13日 杏子 & 土橋安騎夫 20日 27日 お笑いシャンテライブ 4月3日 十代宣言チャダル党

変遷

[編集]

1991年6月まで

[編集]
期間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1984.10 1985.3 景山民夫 チャゲ&飛鳥 山本晋也 長渕剛 (放送なし)
1985.4 1985.6 西川のりお クマさん
ティナ・グレース
1985.7 1985.9 大江千里
1985.10 1986.3 渡辺美里
1986.4 1986.9 米米CLUB コサキン シブがき隊
1986.10 1987.3 ラサール石井 田代まさし カールスモーキー石井
1987.4 1987.5 杏子 笑福亭鶴瓶 石坂啓
1987.6 1988.3 関口誠人
1988.4 1989.3 ナベユカ 島田紳助
1989.4 1989.5 錦織一清 下村健一 浦口直樹 週替わり
1989.6 1989.9 渡辺美里
1989.10 1990.3 北村年子 森脇健児
浦口直樹
1990.4 小林豊 週替わり
1990.5 1991.3 所ジョージ
泉谷しげる
1991.4 1991.6 奥居香 週替わり 小林豊

1991年7月から

[編集]
第1部
[編集]
期間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1991.7 1991.9 奥居香 河内家菊水丸 コサキン 小林豊 TMN
1991.10 1992.3 江口洋介 LLブラザーズ
第2部
[編集]
期間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1991.7 1991.9 笹野みちる THE BOOM 春風亭昇太 内海光司 週替わり
1991.10 1992.1 ちはる
バカルディ
まじかるず
1992.2 1992.3 相沢友子

ネット局

[編集]

全国ネットであったが、本番組をネットした局は少なく、中京広域圏[注釈 5]を始め、多くの地方では放送されなかった。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 1984年10月に21時台〜23時台の夜ワイド番組にもテコ入れが行われ、『エド山口のまんてんワイド』は終了。『所ジョージ進め!おもしろバホバホ隊』を開始した[2]
  2. ^ 中村繁之もレギュラー出演していた。
  3. ^ 坂上香織『すこし愛して』、星野由妃箱番組を内包した[4]
  4. ^ 当時当番組で月曜を担当していたため、この週は2曜日掛け持ちだった。
  5. ^ 中京地区はニッポン放送 制作の深夜放送『オールナイトニッポン』をCBCラジオでネット、東海ラジオは自社制作番組を放送しているため
  6. ^ 2014年4月改編で打ち切り。現在はラジオ関西へネットしている。
  7. ^ 1987年10月より番組タイトルを『シック ワンダークラブ はちきれそうな金ボタン』に変更。土曜 24:10 - 24:40に放送枠を移動して、1988年3月まで続いた。
  8. ^ RKBは当時『 - はちきれそうな金曜日』に続いて、『全国ポピュラーベストテン』(文化放送 制作、26:00 - 26:30)、『タンゴ・ファッショナブル』(26:30 - 26:45)を放送した。
  9. ^ 『大学受験ラジオ講座』は24:30 - 25:30、『百万人の英語』は25:30 - 26:00の各枠で放送。平日午前2時台は自社制作番組『深夜の艶歌道』を放送

出典

[編集]
  1. ^ 『TBS50年史』資料編 P198
  2. ^ a b c d e TBS50年史(東京放送編、2002年刊)p.571 - 572
  3. ^ a b c ラジオパラダイス 1986年5月号「’86春満開 ラジオ改編大特集」p.29。
  4. ^ ラジオパラダイス 1989年7月号「ラジパラ新番組チェーック!!」p.45

外部リンク

[編集]
TBSラジオ 月曜〜木曜25時〜27時の深夜番組
前番組 番組名 次番組
スーパーギャング
(1984年10月〜1992年4月)
TBSラジオ 金曜25時〜27時の深夜番組
スーパーギャング
(1985年7月〜1992年4月)
パックインミュージック21
TBSラジオ コサキンシリーズ
コサキンワールド
なんでもねぇんだよゲベロッチョ
進め!おもしろバホバホ隊に内包
ここまで関東ローカル
スーパーギャング
コサキン無理矢理100%