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吉浜のスネカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

吉浜のスネカ(よしはまのスネカ)は、岩手県大船渡市三陸町吉浜(旧・気仙郡三陸町吉浜)で、毎年1月15日に行われる恒例行事。数年前までは地元青年団有志が行っていたが、後継者不足を懸念して保存会が結成され、2004年平成16年)2月16日には重要無形民俗文化財に指定された。

2018年平成30年)11月19日にはユネスコ無形文化遺産に「来訪神・仮装の神々」として登録された。

概要

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始まりは江戸時代とも言われているが定かではない。男鹿なまはげと共通点があり、に似たお面をかぶった役者が各家々をまわり、怠けている者への戒めを行う。お面は北上鬼剣舞のような立派なものではなく、イヌのような鬼のようなといった独特の顔をしており、昔はの木のなどで作ったらしい。衣装はなまはげと似た格好だが、地元特産のアワビが付いており、歩く度に『ガラガラ、ガラガラ』と音を立てる。これがスネカの訪問の合図となり、子供たちの恐怖心をあおる。

囲炉裏コタツに入ってばかりいて怠けて入る者のに付いた火の斑を剥ぎ取ってしまう、といった意味の「脛皮たくり」が「スネカ」の語源と言われている。同様に「脛かっちゃぎ」の略との説もある[1]。また、厄祓いも兼ねているようである。

脚注

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  1. ^ 村上健司編著『妖怪事典』毎日新聞社、2000年、199頁。ISBN 978-4-620-31428-0 

外部リンク

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