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東京朝鮮中高級学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京朝鮮中高級学校[1]
国公私立の別 私立学校
設置者 東京朝鮮学園
設立年月日 1946年10月5日開校
共学・別学 男女共学
所在地 114-0033 東京都北区十条台2丁目6番地32号
公式サイト 公式ウェブサイト
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東京朝鮮中高級学校
各種表記
チョソングル 도꾜조선중고급학교
漢字 도꾜朝鮮中高級學校
発音 トッキョ チョソン チュンゴグ ハッキョ
トッキョジョソンジュンゴグパッキョ
日本語読み: とうきょうちょうせんちゅうこうきゅうがっこう
英語表記: Tokyo Korean Junior and Senior High School[1]
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東京朝鮮中高級学校(とうきょうちょうせんちゅうこうきゅうがっこう、도꾜조선중고급학교)は、東京都北区十条台にある学校法人東京朝鮮学園が運営する朝鮮学校である。各種学校(非一条校)に属し、日本の中学校・高等学校に相当する教育を行っている。体育館である東京朝鮮文化会館は朝鮮総連金日成の誕生祝いや4年に一度に開催する総連の最高意思決定機関で、今後の総連の運動方針が採択・執行部選出もされる全体大会である在日本朝鮮人中央大会に使っている[2][3]

生徒数

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全盛期には中級部と高級部を併せて3,000名を超す生徒数のマンモス校であったが、近年は少子化のみならず朝鮮総連からの脱退や離反をした卒業生の増加、また日本の中学校や高等学校へ進学する生徒の増加に伴い生徒数が減少している。この学校に限ったことではなく、また、幼稚園から大学まで全体的な生徒数および学校施設自体の統廃合も進んでいる。さらに言えば、朝鮮学校だけではなく韓国学校も減少しており、これにしても日本の通常の学校施設でも起こっている[4]

  • 2010年3月の時点で727人[5]
  • 2013年度時点で599人(高級部432人、中級部167人)[6]
  • 2017年11月時点で550人(高級部420人、中級部130人)[7]
  • 2023年2月の時点で395人(高級部301人、中級部94人)[8]
  • 2023年4月時点の新入生は122人(高級部91名、中級部31名)[9]

校章

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通称「三ペン」。ペンは勤勉を、ペンの根元に重ねたハンマーは勤労を象徴し、それぞれ3つあるのは三千里錦繍江山と三千万を表している。三千里錦繍江山(さんぜんりきんしゅうこうざん)とは、南北3000朝鮮里の錦の山川という意味で、朝鮮の国土の異称であり[10]、三千万(삼천만〈サチョンマン〉)は、昔の朝鮮の総人口が3000万人だったことから朝鮮語では朝鮮人全体を比喩的に表す[11]

周囲の治安

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1961年生れの在日コリアン3世である李淳馹(リ・スンイル)によると、1970年代から80年代にかけ、「"チョンコー" "チョンバック"[12] "チョーパン"。そんな言葉が日本の不良少年たちの間で広く認知された時代」[13]、朝鮮高校を形容する言葉として「"ワル中のワル" "不良の頂点" "恐怖の3ペン"」[13]などがあったという。また、「十条や近隣の池袋赤羽は、不良たちにとっての危険ゾーンだったし、"ジュウジョウ"という言葉にさえ恐怖を覚える者もいた。」[13]という。

沿革

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学科

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  • 高級部普通科
  • 高級部商業科
  • 高級部情報処理科
  • 中級部

クラブ活動

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サッカー部

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  • 1954年 - 高等部蹴球部が第33回全国高等学校蹴球選手権大会に都立高校として出場し、準決勝戦進出(vs.浦和高)。

高級部の体育会クラブは、全国高等学校体育連盟は加盟資格を一条校に限定していたため[17][18]1955年に運営が東京都から学校法人東京朝鮮学園に移管されて非一条校の朝鮮学校となって以降、公式戦への出場資格を喪失した。 サッカー部は李済華(東京朝鮮高級学校サッカー部監督)や尹台祚(茨城朝鮮高級学校サッカー部監督)の働きかけによって、高体連には準加盟扱いで1994年よりインターハイに、1996年より高校選手権大会に出場できるようになった。また公式戦に出場できなかった1990年に高校サッカー選手権大会などに代わる場としてサッカー部OB会の主催でイギョラカップを開始し[19]、公式戦出場ができるようになった後も続いている。

  • 1990年 - 高級部の蹴球部OB会が発起人となり、その年の全国高校大会ベスト8校を含む全国の強豪校十数校を集めて《第1回イギョラ杯》を開催。
  • 1997年 - 高級部の蹴球部が「全国高等学校サッカー選手権大会」東京都予選大会準優勝(決勝戦vs.帝京高)。
  • 2008年 - 高級部2年生の蹴球部員1名が「第63回国民体育大会“チャレンジ!おおいた国体”」に初選出。
  • 2009年 - 高級部の蹴球部が「関東高等学校大会」に初出場。

中級部サッカー部

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  • 1999年 - 中級部の蹴球部が650余校が参加した「東京都中学校サッカー春季大会」で3位。
  • 2007年 - 中級部の蹴球部が630余校が参加した「第46回東京都中学校総合体育大会 兼 第60回東京都サッカー選手権大会」で優勝(決勝戦vs.麻布中)、「第38回関東中学校大会(全国大会予選)」出場。
  • 2008年 - 中級部の蹴球部が630余校が参加した「第47回東京都中学校総合体育大会 兼 第61回東京都中学校サッカー選手権大会」で2年連続優勝(決勝戦vs.東村山第四中)、「第39回関東中学校大会(全国大会予選)」に2年連続出場。

ラグビー部

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  • 2000年 - 高級部の闘球部が「全国高校大会」東京都予選大会準優勝(決勝戦vs.東京高)。
  • 2006年 - 高級部の闘球部員1名が<第61回国民体育大会>に初選出。
  • 2006年 - 高級部の闘球部が「全国高校大会」東京都予選大会準優勝(決勝戦vs.東京高)。
  • 2008年 - 高級部闘球部員1名「第63回国民体育大会“チャレンジ!おおいた国体”」選出。
  • 2009年 - 中級部に闘球部を創設、毎日新聞にも紹介される。
  • 2009年 - 「2009年度ラグビー高校日本代表候補選手」に高級部の闘球部員1名が選出。
  • 2009年 - 高級部の闘球部が「全国高校大会」東京都予選大会準優勝(決勝戦vs.國學院大學久我山高)。
  • 2015年 - 高級部の闘球部が「全国高校大会」東京都予選大会優勝(決勝戦vs.明治大学付属中野高)。「第95回全国高校大会」出場。

吹奏楽部

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野球部

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ボクシング部

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  • 1994年 - 高級部の拳闘部員6名が東京都代表として全国高校総体に初出場。
  • 2001年 - 高級部の拳闘部員が「全国高等学校ボクシング選抜大会」で優勝。

体育会クラブ

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高級部体育会クラブ

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中級部体育会クラブ

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  • 蹴球部(サッカー)
  • 闘球部(ラグビー)
  • 籠球部(バスケットボール)
  • 排球部(バレーボール)
  • 卓球部

文化芸術会クラブ

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高等部文化芸術会クラブ

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  • 吹奏楽部
  • 合唱部
  • 舞踊部
  • 民族管弦楽部
  • 美術部
  • 口演部

中等部文化芸術会クラブ

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  • 吹奏楽部
  • 舞踊部
  • 民族管弦楽部
  • 声楽部
  • 美術部

出身者

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所在地

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十条駅東日本旅客鉄道(JR東日本)埼京線)から徒歩7分
東十条駅JR京浜東北線)から徒歩15分

脚注

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  1. ^ a b 東京朝鮮中高級学校」東京朝鮮中高級学校。2021年7月9日閲覧。
  2. ^ 朝鮮総連が全体大会 東京(時事通信)”. Yahoo!ニュース. 2022年6月1日閲覧。
  3. ^ 불멸의 업적을 대를 이어 빛내이자/김일성대원수님탄생 110돐경축 재일본조선인중앙대회”. 조선신보. 2022年6月1日閲覧。
  4. ^ 日本に定住するコリアンの子どもにおける学習権 DSpace at Waseda University. 2017年3月10日閲覧。
  5. ^ 【高校無償化】朝鮮学校を視察 衆院文科委と社民党 教室に金正日総書記の肖像画 参考人招致も 2010.3.3 MSN産経ニュース
  6. ^ ウリハッキョ元気計画(東京朝鮮中高級学校) 2013.11 月刊イオ
  7. ^ 東京新部 2017年11月24日 22面
  8. ^ 創立77周年、最古の在日朝鮮人中等教育機関/おいでよウリハッキョ vol.57 東京朝鮮中高級学校”. 月刊イオ. 2024年10月6日閲覧。
  9. ^ 全国朝鮮学校 入学式 1 (東京中高)
  10. ^ 三千里錦繡江山世界大百科事典平凡社コトバンク。2021年7月9日閲覧。
  11. ^ 삼천-만 三千萬 NAVER 辞典. 2021年7月9日閲覧。
  12. ^ 「チョン」は朝鮮人の蔑視語、「バック」は学生鞄のことである。当時、ツッパリが多く在学していたという当学校の生徒が持ち歩ていた潰し鞄のことを指す。学生鞄#チョンバッグも参照。
  13. ^ a b c 李淳馹『青き闘球部 東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイド』ポット出版、2007年9月1日 第一版第一刷発行、ISBN 978-4-7808-0106-4、39頁。
  14. ^ a b c d e 沿革史「祖国との連携を深めながら、定住を前提とした民族教育へ」東京朝鮮中高級学校。2021年7月8日閲覧。
  15. ^ a b c d 沿革史「祖国の配慮のもとに発展する民族教育」東京朝鮮中高級学校。2021年7月8日閲覧。
  16. ^ 沿革史「民族教育の一大昂揚期」東京朝鮮中高級学校。2021年7月9日閲覧。
  17. ^ 木村元彦『橋を架ける者たち 在日サッカー選手の群像』集英社、2016年、13頁。 
  18. ^ おめでとう! 大阪朝高 全国高校サッカー選手権大会出場 朝鮮新報
  19. ^ 金鍾成氏(イギョラカップ2013 大会技術委員長)インタビュー Soccer Journal
  20. ^ 吹奏楽コンクールデータベース(団体名:東京朝鮮中高級学校)

関連文献

[編集]
  • "東京朝鮮中高級学校 (作品と方法(1960-1975))." 建築 (176), p86-89, 1975-07. 中外出版. See profile at CiNii.

関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯35度45分31.9秒 東経139度43分5.7秒 / 北緯35.758861度 東経139.718250度 / 35.758861; 139.718250