連載 | #13 World Pop Curture Trend

インディーアニメ『GAMEOVERSE』2日で800万回再生を突破 クリアすると崩壊するゲーム世界を描く

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タナカハルカ

『GAMEOVERSE』

アメイジング・デジタル・サーカス』を生み出したオーストラリアのアニメスタジオ・Glitch Productionsが、5月16日に最新作『GAMEOVERSE(ゲーム・オバース)』のパイロット版をYouTubeで公開しました。

ポップでキュートなルックが明るい印象を与えますが、その舞台は「クリアされると崩壊してしまう」という残酷なゲームの世界。そんなダークな世界観が描かれる本作は、公開からわずか2日間で800万再生を突破しています。

凄まじい急発進。『アメイジング・デジタル・サーカス』に続く大ヒット作となるか、と世界中から注目が集まっています。

『GAMEOVERSE』場面画像/画像はGLITCH公式YouTubeから

“クリアされると崩壊してしまう”ゲーム世界を描いたアニメ『GAMEOVERSE』

『GAMEOVERSE』は、ロス・オドノバン(ラバー・ロス)さんが制作と監督をつとめたインディーアニメ。アリン・ハンソンさんが共同脚本を担当しており、ゲームの世界を舞台に繰り広げられるアクション作品となっています。

この作品には、残酷な設定が設けられています。作中で登場するゲームでラスボスが倒され、ゲームがクリアされてしまうと、その世界そのものが消滅してしまうのです。

『GAMEOVERSE』場面画像/画像はGLITCH公式YouTubeから

本作の主人公であるKit Bodega(キット・ボデカ)は、過去に一度世界を滅ぼしてしまった経験があります。そのため現在は、悲劇を繰り返さないようにゲームのクリアを阻止したり、世界の救護活動を行ったりしています。

Kit Bodegaのプロフィール/画像はGLITCH公式Xから

ちなみに「Bodega」とは、アメリカ・ニューヨーク市のコンビニエンスストアに住む働き猫のこと。インターネット上でも文化やミームとして根付いています。なのでKit Bodegaも猫のような耳の着いたキャラクターとなっています。

11年の時を経てようやくお披露目された新作『GAMEOVERSE』

インディーアニメの一角として世界中で注目されている『GAMEOVERSE』。この作品のはじまりは、なんと2009年まで遡ります。

当初は同名のWebアニメシリーズとしてスタートしましたが、今回のシリーズとはプロットもデザインも大きく異なっていました。

最初期バージョンの『GAMEOVERSE』

その後、2015年頃から現在の形での制作がスタート。制作当初はスタジオへの売り込みが上手くいかず、アリン・ハンソンさんが個人的に開発資金を提供していたそうです。

しかし、Glitch Productionsの目に留まったことでプロジェクトが前進。約11年もの時を経てようやくパイロット版が完成し、YouTubeで公開されたという経緯を持っています。

ゲーム音楽の巨匠がサウンドトラックに参加

本作はキャラクターデザインや物語のプロットなど、見た目にも惹きつけられる魅力的な作品です。それに加えて、キャストや制作陣も非常に豪華な顔ぶれとなっています。

主人公のKit Bodegaの声を担当するのは、声優のエリカ・リンドベックさん。「ペルソナ5」シリーズの佐倉双葉や「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの赤木リツコの英語版吹き替えをつとめる名声優です。

『GAMEOVERSE』場面画像/画像はGLITCH公式YouTubeから

また、ビデオゲームの世界をモチーフにしたアニメということもあり、ゲーム業界の巨匠とも言える2人の人物がサウンドトラックを担当しています。

1人目は、グラント・カークホープさん。彼は元々イギリスのゲームスタジオであるレア社でサウンドクリエイターとして活動していました。『ドンキーコング64』『ゴールデンアイ 007』『バンジョーとカズーイの大冒険』といった名作の音楽を支えた人物です。

そしてもう1人が、ジェイク・カウフマンさん。チップチューンのアーティストとして、数多くの名曲を残したことで知られています。「シャンティ」シリーズや『ショベルナイト』、『ビタミンコネクション』といった人気作品に参加しています。

『GAMEOVERSE』場面画像/画像はGLITCH公式YouTubeから

ポップなビジュアルとダークな世界観のギャップ、そして豪華なクリエイター陣によって生み出された『GAMEOVERSE』。約11年もの時を経て世に放たれた本作は、すでに多くのファンを魅了しています。

『アメイジング・デジタル・サーカス』に続くヒット作になるか? 今後の展開にも目が離せません。

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