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磁鉄鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
磁鉄
磁鉄鉱
分類 酸化鉱物
シュツルンツ分類 4.BB.05
Dana Classification 7.2.2.3
化学式 Fe2+Fe3+2O4
結晶系 等軸晶系
へき開 なし
モース硬度 5.5 - 6
光沢 金属光沢
黒色
条痕 黒色
比重 5.2
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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磁鉄鉱(じてっこう、: magnetite[4]マグネタイト)は、酸化鉱物の一種。化学組成はFeFe3+2O4四酸化三鉄)、結晶系等軸晶系スピネルグループの鉱物。

産出地

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火成岩中にごく普通に含まれる、造岩鉱物の一種である。

主要産地はインドオーストラリアロシアイラン中国チリペルーカナダアメリカ合衆国タコナイト)、アフリカ

人体にも微量ながら存在する。

性質・特徴

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黒色金属光沢がある。結晶正八面体をしている。比重は5.2。モース硬度は5.5 - 6.5。

強い磁性を持っているのが特徴で、磁鉄鉱そのものが天然の磁石になっている場合もある。

用途・加工法

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鉄の重要な鉱石鉱物砂鉄餅鉄として自然に採取される磁鉄鉱は、かつてたたら製鉄の原料として盛んに利用された。

基本的に全世界どこでも採取できるが、大半は低品位であり、商業用に使用するには不純物を取り除く選鉱処理が必要。

中医学では、毒性のある辰砂の代用として、鎮静催眠のために用いられる。

参考文献

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  • 黒田吉益諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年、167-168頁。ISBN 4-320-04578-5 
  • 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年、72-73頁。ISBN 4-05-402013-5 
  • 青木正博『鉱物分類図鑑 : 見分けるポイントがわかる』誠文堂新光社、2011年、69頁。ISBN 978-4-416-21104-5 

脚注

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  1. ^ 国立天文台 編『理科年表 平成20年』丸善、2007年、639頁。ISBN 978-4-621-07902-7 
  2. ^ Magnetite (英語), MinDat.org, 2012年4月16日閲覧(英語)
  3. ^ Magnetite (英語), WebMineral.com, 2012年4月16日閲覧(英語)
  4. ^ 文部省 編『学術用語集 地学編日本学術振興会、1984年、182頁。ISBN 4-8181-8401-2http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 

関連項目

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外部リンク

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