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APG IV

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APG IV は、主に分子系統学に基づいた先進的な被子植物の分類体系であるAPG体系の第4版である[1]2016年に公表されている。

2009年にAPG IIIDNA直鎖配列の分類を進めているが[2]、APG IVで公表された分類体系の中には、APG IIIの塩基配列の分類がそのまま残されているものが多く含まれる[1]。これは、APG IVは基本的にAPG IIIの分類体系をベースにして、APG III公表以降に解明が進み従来の分類方法では齟齬が生じる点や新たに分類が確定した点について改訂を行なうという手法が採られた為である[3]

概要

APG IIIとの主な変更点

従来の APG III(第3版、2009年)に比較すると、以下の点で変更がある。

  • APG IIIより、5つのが新たに設けられた。
ムラサキ目 (Boraginales) - ムラサキ科 (Boraginaceae) の属する目として設けられた。
ビワモドキ目 (Dilleniales) - ビワモドキ科 (Dilleniaceae) の属する目として設けられた。
クロタキカズラ目 (Icacinales) - クロタキカズラ科 (Icacinaceae) とオンコテカ科 (Oncothecaceae) の属する目として設けられた。
メッテニウサ目 (Metteniusales) - メッテニウサ科 (Metteniusaceae) の属する目として設けられた。
ウァーリア目 ( Vahliales) - ウァーリア科 (Vahliaceae) の属する目として設けられた。
  • APG IIIにいくつかのが追加され、トータルで64の目と416の科によって構成されることとなった[1]

分類

ダイジェスト版

詳細版

使用されるシンボルへのキー:

* = 2009年のAPG III以降に、が追加またはタクソン(分類群)の限界が変更。
† = APG III以降に、が変更。

独立した系統: 包括するクレードに属していない

真正双子葉類の推定姉妹群

COMクレード; マメ群かアオイ群か未確定なクレード

系統

以前のAPG体系と同様に、被子植物の系統樹に基づいたAPG IVの改訂版を下記に示す[4]。なおこの系統樹は、アムボレラ目スイレン目は姉妹群であるとする2014年の研究結果[5]を反映している。

被子植物

アムボレラ目

スイレン目

アウストロバイレヤ目

モクレン類

モクレン目

クスノキ目

コショウ目

カネラ目

センリョウ目

単子葉類

ショウブ目

オモダカ目

サクライソウ目

タコノキ目

ヤマノイモ目

ユリ目

キジカクシ目

ヤシ目

イネ目

ツユクサ目

ショウガ目

マツモ目

真正双子葉類

キンポウゲ目

ヤマモガシ目

ヤマグルマ目

ツゲ科

グンネラ目

バラ上群

ユキノシタ目

バラ類

ブドウ目

マメ群

(続き)

アオイ群

(続き)

ビワモドキ目

キク上群

ベルベリドプシス目

ビャクダン目

ナデシコ目

キク類

ミズキ目

ツツジ目

キキョウ類

(続き)

シソ類

(続き)

マメ群

マメ群

ハマビシ目

マメ目

バラ目

ブナ目

ウリ目

ニシキギ目

キントラノオ目

カタバミ目

アオイ群

アオイ群

フウロソウ目

フトモモ目

クロッソソマ目

ピクラムニア目

ムクロジ目

フエルテア目

アブラナ目

アオイ目

キキョウ類

キキョウ類

モチノキ目

キク目

エスカロニア目

ブルニア目

セリ目

マツムシソウ目

パラクリフィア目

シソ類

シソ類

クロタキカズラ目

メッテニウサ目

ガリア目

ムラサキ目

リンドウ目

ウァーリア目

シソ目

ナス目

脚注

参考文献一覧

関連項目

外部リンク