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宝塚歌劇団23期生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宝塚歌劇団23期生(たからづかかげきだん23きせい)とは、1933年[1](昭和8年)に宝塚歌劇団(当時の名称は宝塚音楽歌劇学校/宝塚少女歌劇団[注釈 1])に入団し、一部の生徒は1934年[1](昭和9年)花組もしくは月組公演『トウランドット姫[1]』で初舞台を踏んだ76人[1]を指す。

一覧

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入団時の成績順にまとめている[3]

芸名[1] 読み仮名[1] 誕生日 出身地 出身校 芸名の由来 愛称 役柄 退団年[1] 備考
嵯野久子 さの ひさこ 6月13日[4] 兵庫県神戸市 大阪市立高等西華女学校[5] オオタニ[6] 1943年
美空暁子 みそら あきこ 10月5日[4] 広島県広島市 横浜第一高等女学校 自分で考案[7] ナンちゃん 男役 1941年 俳優・南美江[8]
星歌女 ほし うため 2月12日 愛媛県 1938年
月草衣子 つきくさ きぬこ 7月20日[9] 長崎県長崎市[7] 神戸市山手尋常小学校[7][9] 知人が命名[7] 巨人軍[10] 男役 1940年
栄一代 さかえ かずよ 9月18日 大阪府 1940年 夫は横尾泥海男
野花千世子 のばな ちよこ 1月3日[11] 大阪府 宣眞高等女学校[11] ウメ[11]
ウメやん[11]
男役 1948年 改名後・野花千代(のばな・ちよ)[1]
宣伝関連業
若江つぼみ わかえ つぼみ 1月28日 東京都 1938年
八千草露子 やちぐさ つゆこ 4月20日[6] 大阪府豊中市[12] 金蘭會高等女学校[13] チャツン[12] 男役 1941年 妹は笹舟陽子緋桜陽子
初霜菊子 はつしも きくこ 10月27日[4] 兵庫県[6] 神戸市森高等女学校 カッツン[6] 男役 1940年 夫は岸井明
三代あずさ みよ あずさ 8月31日[14] 熊本県熊本市[13] 熊本県立第一高等女学校[10] 自分で考案[10] キヨタン[5] 男役 1941年
園みどり その みどり 10月11日[15] 兵庫県神戸市 大阪府立市岡高等女学校[16] 引田一郎が命名 ショウハチ 男役 1941年 以前の芸名は園御幸園みゆき(その・みゆき)[1]
妹は若園輝代
潮しぶき うしお しぶき 9月1日[4] 東京都 東京府立第六高等女學校[17] 自分で考案[17] チハルちゃん[18] 男役 1939年 妹は眞澄はるか[17]
園生千草 そのお ちぐさ 7月23日 長野県長野市 男役 1942年
都路勢喜子 みやこじ せきこ 10月12日[13] 大阪府[17] 堺市立高等女学校[17] コバマ[17] 1939年
京美鶴 みやこ みつる 9月9日[4] 京都府 娘役 1939年
御室雪子 おむろ ゆきこ 5月12日 京都府 1938年
駒鳥久江 こまどり ひさえ 12月22日 東京都新宿区 1945年
菊野ひさし きくの ひさし 3月21日 兵庫県 1940年
月宮みつる つきみや みつる 3月5日 広島県 1943年 改名後・月路みつる(つきじ みつる)[1]
雁音路子 かりがね みちこ 8月15日[5] 大阪府[5]大阪市 大阪市九條第五尋常小学校[5] 実兄が命名[6] サッさん[10]サトさん[5] 1939年
玉松いさを たままつ いさお 8月27日 兵庫県神戸市 両方 1939年
夕凪志保子 ゆうなぎ しほこ 1月12日 東京都 1938年 改名後・真澄はるか(ますみ はるか)[1]
椿千寿子 つばき ちづこ 12月5日[4] 兵庫県神戸市 神戸市立第一高等女学校[7] 1939年
小鳩ゆめじ こばと ゆめじ 5月5日[14] 大韓民国ソウル市 京ちゃん[19] 1940年
葛城里子 かつらぎ さとこ 8月18日 東京都 1938年
春野恵美子 はるの えみこ 8月31日 男役 1938年
水尾みさを みずお みさを 2月3日 京都府 同志社高等女学校[20] 1937年 俳優・横田みさを[21]
夫は作曲家・竹岡信幸[22]
鈴川百代 すずかわ ももよ 7月9日[4] 大阪府大阪市 松ちゃん[23] 男役 1945年
朝緑澄子 あさみどり すみこ 6月6日[4] 東京都 実姉が考案 おトヨ[14] 男役 1938年
大宮一子 おおみや いちこ 1935年
山川あさ子 やまかわ あさこ 3月20日 1936年 1936年3月、在団中に死去[24]
鈴野妙子 すずの たえこ 1月10日 1937年
藤野千絵子 ふじの ちえこ 3月18日[4] 京都府 レイコ 娘役 1940年
朝川美智代 あさかわ みちよ 11月26日 大阪府 1938年
高嶺とき子 たかね ときこ 4月12日 大阪府 1941年 改名前は高嶺登極子
姉は昇道子
春菜千重子 はるな ちえこ 11月19日 大阪府 1938年
千鈴美音子 ちすず みねこ 4月14日[6] 兵庫県豊岡市城崎[5] 大阪府立大手前高等女学校[5] マアちゃんマア公[5] 娘役 1939年
南朝緒 みなみ あさお 11月29日 静岡県 ヤギちゃん 娘役 1941年
花村由利子 はなむら ゆりこ 12月30日[25] 大阪府大阪市 オコン 娘役 1948年
梓川冴子 あずさがわ さえこ 9月15日 福井県敦賀市 1939年
響千鈴 ひびき ちすず 4月1日[6] 宮城県仙台市 宣眞高等女学校[6] モッちゃん[26]
オモチ
娘役 1940年
曙さやか あけぼの さやか 6月28日 秋田県横手市 1938年
櫻木彌生 さくらぎ やよい 2月22日 兵庫県神戸市 チン[19] 1939年
旭玲子 あさひ れいこ 1938年
水庭愛子 みずにわ あいこ 1月20日 兵庫県西宮市 1938年
松葉巴 まつば ともえ 1938年
東雲千鶴子 しののめ ちづこ 1月27日[4] 大阪府 ミクツちゃん[11] 娘役 1940年
小竹よしゑ こたけ よしえ   1936年 1936年3月10日、在団中に死去[24]
麗明美 うらら あけみ 3月17日[6] 京都府京都市 京都府立第一高等女学校 中山晋平が命名 ミカちゃん[6] 両方 1944年
真帆はるみ まほ はるみ 6月25日 東京都 1938年 夫は宮口精二
息子は宮口トモオ
花衣みな子 はごろも みなこ 4月26日 兵庫県神戸市 1940年
天原まゆみ あまはら まゆみ 5月5日[14] 1942年
若宮晴代 わかみや はるよ 10月20日 大阪府 1939年 改名後・若宮茜(わかみや あかね)[1]
玉浦登志子 たまうら としこ 1939年
夢たづる ゆめ たづる 3月11日[13] 広島県呉市 神戸市立眞野尋常小学校[13] モリちゃん[5] 1940年
水穂豊 みずほ ゆたか 3月13日 大阪府大阪市 1940年
花盛江美子 はなもり えみこ 11月26日 東京都中央区 1944年
千曲さざれ ちくま さざれ 1937年
八代夕葉 やしろ ゆうば 7月7日 熊本県八代市 1939年
峰山花香 みねやま はなか 1月1日 大阪府 1944年
笹野町子 ささの まちこ 8月25日 兵庫県西宮市 娘役 1941年
浦風三穂子 うらかぜ みほこ 兵庫県神戸市[27] 1936年
小波志賀子 さざなみ しがこ 4月29日 東京都新宿区 1938年
秋篠友子 あきしの ともこ 8月6日 東京都 1943年
大和櫻子 やまと さくらこ 1935年 1935年10月22日、在団中に死去[24]
百合小夜子 ゆり さよこ 8月16日[14] 大阪府大阪市[14] 大阪市鷺洲第四尋常高等小学校[14] 宝塚音楽学校で命名して貰う[14] 1942年 娘はありす未来
妹は浦島歌女
早霧静子 はぎり しずこ 6月21日 兵庫県神戸市 1938年
山里秋子 やまざと あきこ 3月12日 大阪府 1940年
春すみれ はる すみれ 3月9日[4] 神奈川県横浜市 エミコ 娘役 1941年
豊浦しづく とようら しづく 9月9日 大阪府 ウヰルミナ女学校高等女学部[13] 1944年
忍明子 しのぶ あきこ 5月6日 大阪府 1938年
清瀧ゆき子 きよたき ゆきこ 1937年
五十鈴千代 いすず ちよ 11月29日 娘役 1938年
玉藻刈子 たまも かりこ 12月22日 宮城県仙台市[28] バスちゃん[28] 1938年
牧川文美子 まきかわ ふみこ 1月9日[4] 東京都港区 堅パン[29] 1938年
伽羅津たか子 からつ たかこ 5月23日 大阪府大阪市 1940年

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 1939年に分離されるまで学校と劇団は一体的に運営されており、入学イコール入団であった[2]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l 100年史(人物) 2014, p. 22.
  2. ^ 90年史 2004, p. 180.
  3. ^ 100年史(人物) 2014, p. 5.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 『寶塚スタア生れ月暦』
  5. ^ a b c d e f g h i j 『エスエス』、東宝発行所、1938年2月号
  6. ^ a b c d e f g h i j 『エスエス』、東宝発行所、1938年3月号
  7. ^ a b c d e 『エスエス』、東宝発行所、1938年6月号
  8. ^ 橋本 1999, p. 175.
  9. ^ a b 『エスエス』、東宝発行所、1939年4月号
  10. ^ a b c d 『エスエス』、東宝発行所、1939年8月号
  11. ^ a b c d e 『エスエス』、東宝発行所、1939年7月号
  12. ^ a b 『エスエス』、東宝発行所、1938年5月号
  13. ^ a b c d e f 『エスエス』、東宝発行所、1939年6月号
  14. ^ a b c d e f g h 『エスエス』、東宝発行所、1939年10月号
  15. ^ 『エスエス』、東宝発行所、1939年4月号
  16. ^ 『歌劇』、宝塚少女歌劇団、1935年12月、189号、P22
  17. ^ a b c d e f 『エスエス』、東宝発行所、1938年7月号
  18. ^ 『エスエス』、東宝発行所、1939年9月号
  19. ^ a b 『エスエス』、東宝発行所、1938年1月号
  20. ^ 本井 2019, p. 72.
  21. ^ 橋本 1999, p. 178.
  22. ^ 本井 2019, p. 77.
  23. ^ 『歌劇』、宝塚少女歌劇団、1938年11月1日、224号
  24. ^ a b c 100年史(人物) 2014, p. 76.
  25. ^ 『歌劇』、宝塚少女歌劇団、1939年1月1日、226号
  26. ^ 『エスエス』、東宝発行所、1939年1月号
  27. ^ 『すみれ達の証言 大正・昭和を駆け抜けたタカラジェンヌ達』桝谷多紀子著、中央公論事業出版、2014年11月20日、p158
  28. ^ a b 『宝塚少女歌劇脚本集』、宝塚少女歌劇団、1937年8月、200号
  29. ^ 『エスエス』、東宝発行所、1938年4月号

参考文献

[編集]
  • 執筆:國眼隆一 著、編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子 編『すみれ花歳月を重ねて―宝塚歌劇90年史―』宝塚歌劇団、2004年4月1日。ISBN 4-484-04601-6NCID BA66869802全国書誌番号:20613764 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0 
  • 橋本雅夫『素晴らしい宝塚歌劇―夢とロマンの85年―』阪急電鉄コミュニケーション事業部、1999年9月10日。ISBN 4-89485-013-3 
  • 本井康博「同志社初の女性オリンピアン─横田みさを(1932年LA大会)─」(pdf)『同志社時報』第147号、学校法人同志社、2019年4月、2022年4月12日閲覧